エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.867
2020.05.11 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
フロントパネル同様、左右の両サイドパネルにもアルミニウム素材が使用されている。固定方法はいずれも工具が不要なラッチ式を採用。サイドパネル内側には4本のピンがあり、下部の2本はシャーシ側面のスリットに合わせて挿入。上部2本がロックの役割を果たすラッチ式といった具合。面積が小さなミニPCとあって、軽量なサイドパネルにとって、必要以上に頑丈なロック機構は不要というワケだ。
次に取り外したパネルを観察してみよう。フロントパネル同様、左上から右下までの対角線が張り出して山型を形成。平凡な一枚板を嫌い、立体感を持たせた。そのラインに沿ってエアフローを確保すべく、斜めにパンチング加工が施されている。そして丸みを帯びた背面寄りのエッジは、フロントパネル共通のカーブを描き、極力つなぎ目が目立たないようデザインされている。
左サイドパネル側の内部。ナイロン製防塵フィルタは、パンチング加工された斜めの帯に沿って全体をカバーしている事が分かる |
リア方向から見た右サイドパネル側。斜めのラインは同様ながら、パンチング加工された通気孔はラインの上側に設けられている |
左サイドパネル側と違い、ナイロン製防塵フィルタは上部のエリアに装着されていた |
固定方法は工具不要なラッチ式。下部はスリット、上部はラッチによりがっちりと固定。なかなか良くできている |
リアパネルをチェックすると、明らかに見慣れたミドルタワーPCケースのそれとは違うレイアウトに気が付く。まず中段右側には標準装備の排気ファンがあり、Fractal Designロゴを挟んで3ピンACインレットが確認できる。これについては後ほど詳しい解説が必要だろう。その左手の開口部はマザーボードのバックパネルI/O用となり、最下段は2本の拡張スロット金具が装着されていた。
ボトム面を見ると、四隅にはラバー(約40x15mm)が装着されていた。素材の特性から滑り止め効果と共に、設置面とボディ底面の擦れを防止する役割を果たしてくれる。なおフラットな底面には特別な仕掛けや装備は見当たらない。ちなみにエッジ部分の格子デザインは通気孔になっているようだ。
角丸長方形のラバーは予め装着済み。なおフロント寄り中央にはFractal Designのロゴ入り製造シールが貼り付けられており、個体を識別するシリアルナンバーもプリントされていた |