エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.868
2020.05.14 更新
文:/撮影・pepe
外観を確認したところで次は戦国ゲーミングモデルである「SGI79700KA1Z250TMD」の内部を見ていこう。4mm厚の強化ガラスは4つのスクリューで取り付けられているが、脱落防止等のギミックは無いため慎重に取り外そう。
強化ガラスは四隅の手回しスクリューで固定されており、ケース内部へのアクセスは簡単だ |
CPUにはIntel Core i7-9700K(8コア/8スレッド/定格3.6GHz/最大4.9GHz/スマートキャッシュ12MB/TDP95W)が搭載され、冷却にはDeepcoolの十八番ともいえる240mmサイズのオールインワン型水冷ユニット「GAMMAXX L240 V2」が採用されている。アルミニウム製ラジエターのサイズは282×120×27mm、ホース長さは310mmだった。ポンプヘッド部分と付属ファンはRGB LEDを搭載しており、各マザーボードメーカーのイルミネーション同期機能に対応する。
Core i7-9700Kの冷却はDeepcoolの得意分野でもあるオールインワン型水冷ユニット「GAMMAXX L240 V2」を搭載。マザーボードのイルミネーション同期機能により、RGB LEDを制御することができる |
ケースファンも同じくDeepcoolの120mmファン「MF120S」が、フロントに2つ、リアに1つ合計3つ搭載されている。なんといってもアルミニウム合金を採用したフレームレスデザインが特徴的だろう。中央のフレーム部分にはアドレサブルRGBを内蔵しており、ケース内部に備えられたコントローラーからイルミネーションのパターンを変更することができる。
フロントとリアにDeepcoolの120mmファン「MF120S」が搭載される |
「MF120S」のRGBイルミネーションはケース背面側のコントローラで操作する |
なお、採用PCケースである「MATREXX 55 V3」、オールインワン型水冷ユニット「GAMMAXX L240 V2」、ケースファン「MF120S」は、いずれもマザーボードメーカーが用意するRGBイルミネーションの制御に対応。ただし配線の都合上、マザーボードから制御できるのは「GAMMAXX L240 V2」と、後ほどご紹介する、ASRock Phantom Gaming認定を取得するゲーミングRGBメモリのみとなっていた。
「SGI79700KA1Z250TMD」のBTOは、標準構成でグラフィックスカードを搭載していないため、オプションメニューから任意でグラフィックスカードを選択する必要がある。ラインナップはGeForce GTX 1650 SUPER/GTX 1660 SUPER、GeForce RTX 2060 SUPER/2070 SUPER/2080 SUPER/2080 Tiと豊富だ。今回借り受けた評価機にはリアルタイムレイトレーシング処理に対応する最新のGeForce RTX 2060 SUPER(GDDR6 8GB)を採用した、GIGABYTE「GV-N206SWF2OC-8GD」が搭載されていた。出力インターフェイスはHDMI2.0b×1、DisplayPort1.4×3の4系統で、補助電源コネクタは8Pin×1となっている。独自の3D ACTIVE FANはセミファンレス仕様で低負荷時はファンが停止、ノイズを抑制する機能を備えている。
評価機にはGIGABYTE「GV-N206SWF2OC-8GD」を搭載、セミファンレス仕様で静音性も高い |
マザーボードは、ミリタリーグレードのTUFコンポーネントの実装により連続した高負荷運用にも耐える、Intel Z390チップセットを搭載するASUS「TUF Z390-PLUS GAMING」を採用。イルミネーション機能はASUSの専用ソフトウェア「Aura Sync」を使用することで、対応するハードウェアと同期する色鮮やかな演出を楽しめる。
人気の高耐久ゲーミングマザーボード、ASUS「TUF Z390-PLUS GAMING」 | ASUSの専用ソフトウェア「Aura Sync」によりRGBイルミネーションの同期に対応する |
メモリモジュールは、16GB(8GB×2枚)または32GB(16GB×2枚)から選択可能で、標準採用はTeam Group製のDDR4-3200MHz、16GB(8GB×2枚)となっている。このメモリはASRockのゲーミングブランド「Phantom Gaming」とのコラボレーションモデルで、厳しいゲーミングテストをクリアした特別仕様。放熱性の高いアルミニウムヒートスプレッダと、120°の広角範囲で発光するRGBイルミネーションを実装する。
8GBのモジュールは「TF8D48G3200HC16CBK」を実装、動作クロックはDDR4-3200MHz、動作電圧は1.35V |
メインのストレージにはNVMeに対応する250GBのM.2 2280 SSDが標準採用される。カスタマイズオプションはNVMe対応の250GB、500GB、1TB、2TBの他、NVMe非対応の500GB、1TB、2TB、4TBとなっている。
評価機に搭載されているSSDは、Western Digital製「WDS250G3X0C-00SJG0」(250GB/M.2 2280)。シーケンシャル読込最大3,100MB/Sec、書込最大1,600MB/Secの性能を発揮する |
標準構成ではHDDを搭載していないが、オプションにより1TB/2TB/3TB/6TB/8TB/10TBまでの大容量ストレージをラインナップしている。多くのゲーミングタイトルを所有している場合、またはゲーム以外のマルチメディアコンテンツなどを扱うことがあればHDDを追加しても良いかもしれない。
電源ユニットには、80PLUS GOLD認証を取得した750W出力、セミモジュラータイプの超定番モデル、SilverStoneの「SST-ET750-HG」が採用されている。ファンサイズは140mm、最小18dBAの低ノイズを実現する超静音モデルだ。電源ユニットの構成変更はできないが、750W程度あれば最上位グラフィックスカードを選択しても出力不足になることは無い為だろう。
電源ユニットには最小18dBAの低ノイズを実現する750W出力の超静音モデル、SilverStone「SST-ET750-HG」を搭載 |