エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.871
2020.05.21 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
メモリスロットはデュアルチャネル対応のDDR4x4本。最大容量は128GBで、DDR4-4666と極めて高クロックへの対応が可能としている。いずれのスロットも片ラッチ仕様だ。
メモリスロットは4本。いずれも片ラッチ仕様で、CPU側からA1/A2/B1/B2の並び。優先スロットはA2/B2 |
BIOS上でDRAM Frequencyを見ると、800~8,400MHzまでと、極めて幅広い設定が用意されていることが分かる |
ストレージインターフェイスは、いずれもPCI-Express3.0x4に対応するM,2スロット3基に加え、SATA3.0(6Gbps)コネクタを8つ搭載。M.2ヒートシンクは同梱される星形ドライバーを使用して個別に取り外し可能だ。
なお、最上段のM.2スロットは左右両端に差し込み口が用意されるユニークな形状をしており、左側の差込口が「M.2_1」、右側の差込口が「M.2_4」に対応している。この2つのスロットはどちらかしか使用できないが、「M.2_4」スロットは次世代プロセッサ使用時のPCI-Express4.0接続でのみ有効化される仕組みだ。現行の第10世代Intel Coreプロセッサを使用する場合、左側の「M.2_1」を使おう。
合計3基のM.2スロットは、それぞれ2本の星形ネジで止められているヒートシンクを取り外してから使用する |
それぞれヒートシンクが独立しているため、SSDを組み付けるたびにチップセットカバーのネジを多く取り外すような手間はかからない。なお裏面には放熱用のサーマルパッドが貼られている |
M.2_1およびM.2_4スロット。スタッドがあらかじめ装着されている左側の差込口がM.2_1だ |
M.2_2およびM.2_3スロットはSATA M.2 SSDの接続にも対応する |
SATA3.0(6Gbps)ポートは計8つ。6つがチップセット側、2つが「ASMedia ASM1061」に割り当てられている |
拡張スロットは、PCI-Express3.0(x16)x3(x16、x8/x8、x8/x8/x4)、PCI-Express3.0(x1)x2。マルチグラフィックスの構築も可能で、3-Way AMD CrossFire XまたはNVIDIA SLI(NVLink SLI含む)に対応できる。なお、x16形状のスロット3本は、すべて金属補強を施した「Reinforced Steel Slot」となっている。
x16形状のスロット3本はいずれも金属補強された「Reinforced Steel Slot」。従来に比べ、ラッチ部分の耐久性が向上しているとのこと |
オーディオ回路は、7.1ch対応のRealtek「ALC1220」に加え、S/N比130dBを実現するESS製のDAC「ES9218」を組み合わせた高級仕様。加えて、オーディオ向けコンデンサとして圧倒的な知名度を誇るWIMA製コンデンサを搭載する。ヘッドフォン出力に関しては、112dB THD+N と最大600Ωの高インピーダンスをサポートするとしている。
「Z490 Taichi」のオーディオ回路。7.1ch対応のRealtek製オーディオチップ「ALC1220」と、ESS製のDAC「ES9218」 |
オーディオ向けコンデンサとして定評あるWIMA製のコンデンサ | ニチコン製のコンデンサ「ファインゴールド」シリーズも併用されている |