エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.871
2020.05.21 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
一方、3Dグラフィックス系のテスト2種類の結果は、Radeon RX 5700 XTを使用した場合のスコアとしては優秀なものだ。とはいえOCの成果については、どのテストでそれぞれのスコアは誤差程度にしか現れなかった。DirectX 12 APIを活用したテストである「Time Spy」2種でも、場合によってはOC時のスコアが定格時より低く出るなど、明確なメリットは感じられない。
「Time Spy Extreme」動作時のCPU温度は、定格で最大約70℃、OC時で最大約80℃まで上昇。少し動作クロックを上げるだけで最大温度がぐっと高くなるため、簡易的なオーバークロックで最大性能を高めるのは難しく、K付きCPUのOCは設定を詰めるのに難儀しそうだ。言い換えれば、「Z490 Taichi」は定格のままでもCPUの性能を最大限に引き出すよう設計されており、CPUの冷却にさえ気をつけてやれば無理にオーバークロックをする必要はなさそうだ。