エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.874
2020.05.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「Z490 AORUS XTREME」に実装されているチップセットは、Intel 400シリーズの最上位「Intel Z490」だ。基本的にはIntel Z390の機能を踏襲しており、マルチグラフィックス向けのPCI-Expressレーン分割や、「K」シリーズCPU向けのオーバークロック機能を搭載。また最高2.4Gbpsの高速無線LANであるIntel Wi-Fi 6 AX201のサポートが追加されている。
チップセットカバーを外すと、アドレサブルRGB LEDストリップを備えた大型のヒートシンクが姿を表す |
チップセットヒートシンクは4本のネジで基板に固定 |
第10世代Intel CoreプロセッサとIntel Wi-Fi 6 AX201に対応する他は、基本的にIntel Z390の機能を踏襲 |
メモリスロットは、デュアルチャネル対応のDDR4x4本。モジュールあたり32GBの大容量メモリを搭載でき、最大容量は128GBだ。またメモリ信号をシールド層で保護する「メモリ配線シールド」や、外部干渉の少ない非貫通式メモリソケット「SMT DIMM」、過渡応答を改善する「タンタル・コンデンサ」によって電気的ノイズを最小限に抑える「XTREME MEMORY設計」を採用。これにより、最高5,000MHzの高クロックメモリが使用できる。
メモリスロットは、CPUソケット側からDDR4_A1/A2/B1/B2の並び。なお2枚で運用する場合はシルク印刷通りA2/B2を使用する |
メモリ配線はシールド層によって保護されているため、基板上から確認することはできない |
「SMT DIMM」は、基板を貫通する従来の「DIP」設計に比べて、外部干渉が少なく、メモリルーティングが短いという特徴があるとのこと |
「XTREME MEMORY設計」により、電圧リップルは66%も低減。これにより高速メモリも安定して動作する |
片側ラッチのメモリスロットは、ステンレスシールド「Ultra Durable Memory Armor」で補強済み。力を入れても基板がたわまないため、メモリの取り付けが楽に行える |
「UEFI BIOS」には800MHz~8,400MHzまでのメモリクロック設定が用意されていた |
ストレージインターフェイスは、SATA3.0(6Gbps)x6、M.2×3で、RAIDレベルは0/1/5/10に対応。M.2スロットには、サーマルスロットリングによる速度低下を抑える大型ヒートシンク「M.2 Thermal Guard II」を標準装備。さらにCPU接続の上段M.2スロットは、今後登場予定の次世代CPUを組み合わせることでPCI-Express4.0で動作する。
計3基のM.2スロットには、表・裏の両面からSSDを冷却する専用ヒートシンク「M.2 Thermal Guard II」を搭載 |
上段のM.2スロットはCPUのPCI-Expressレーンに接続。次世代CPUを組み合わせることでPCI-Express4.0で動作 |
中段と下段のM.2スロットはチップセット接続。なお下段のスロットのみSATA SSDは非対応 |
「M.2 Thermal Guard II」は、最上段のみ個別で着脱可能。中段と下段は一体化されていた |
計6ポートのSATA3.0(6Gbps)は全て基板右端に水平に設置されている |
拡張スロットは、CPU接続のPCI-Express(x16形状)x2(レーン分割はx16、x8/x8)と、チップセット接続のPCI-Express(x4/x16形状)x1の3本で、マルチグラフィックスは2-Way AMD CrossFire X/NVIDIA SLIに対応する。またCPU接続のスロットは、M.2と同じく次世代CPUを搭載した場合にはPCI-Express4.0で動作する。
上段と中段の2本のPCI-Express(x16形状)スロットはCPUに、下段のPCI-Express(x16形状)スロットはチップセットに接続 |
大型のグラフィックスカードを搭載した場合でも破損しないよう、いずれも一体型ステンレスシールドとアンカーポイントを追加した「Ultra Durable PCIe Armor」を採用する |
PCI-Express4.0に対応するレーンスイッチチップやリドライバ、クロックジェネレータを搭載 |