エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.874
2020.05.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ゲーミングPCを構築する上でとりわけ重要なオーディオ回路。「Z490 AORUS XTREME」には、フロント用がRealtek「ALC1220-VB」+ESS「ES9218P DAC」、リア用がRealtek「ALC1220-VB」+ESS「ES9018K2M DAC」の2系統のオーディオ回路を搭載する。
いずれもコンデンサは音質に定評のある音響向けの「WIMAコンデンサ」で、左右オーディオの分離構造や、ポップノイズ防止回路などによりノイズを低減。またTi製オペアンプ「OPA1622」や、精密な水晶振動体を組み合わせることで、ゲームだけにとどまらず、音楽や映画鑑賞などにも耐えられる最高のオーディオ環境を提供できるという。
オーディオ回路のコンデンサはいずれも「WIMAコンデンサ」。またフロント用とリア用の2つのESS DACを搭載していることがわかる |
ポップノイズ防止回路は基板裏面に実装 | フロント用のRealtek「ALC1220-VB」は基板裏面に実装されていた |
リア用オーディオ回路にはTi製オペアンプ「OPA1622」を搭載。またそれぞれのDACの横には、精密な水晶振動体が実装されていた | ESS DACはリア用が「ES9018K2M DAC」、フロント用が「ES9218P DAC」 |
さらに「Z490 AORUS XTREME」には、ESS「SABRE HiFi ES9280CPRO」と「WIMAコンデンサ」を搭載した、ヘッドフォン向けのUSB Type-CポータブルDAC「ESSential USB DAC」が付属している。PCケースのフロントI/OにUSB Type-Cポートがあるなら、フロントオーディオの代わりに、ケース内配線によるノイズの影響を受けない「ESSential USB DAC」を使うといいだろう。
付属の「ESSential USB DAC」は、AndroidやiOSにも対応するため、スマートフォンやタブレットの高音質化にも利用できる |
「Z490 AORUS XTREME」では、フロントオーディオ用にも高品質なパーツを使用しているが、PCケースによってはフロントオーディオ配線の品質が悪くノイズが混入することがある。そのためノイズの心配がない「ESSential USB DAC」が同梱されているワケだ |
高速ネットワークや最新インターフェイスを搭載したリアインターフェイス。ケースへの取り付けが簡単で紛失の心配がない「一体型I/Oバックパネル」を採用する |
リアインターフェイスは帯域幅40GbpsのThunderbolt 3×2(USB Type-C互換)、USB3.2 Gen.2 Type-Ax4、USB3.2 Gen.1 Type-Ax2、USB2.0x 2、HDMIx1、金メッキ仕様のオーディオ端子x5、光オーディオ出力x1の充実した構成。さらにネットワークは10ギガビットLANx1、2.5ギガビットLANx1に加え、Intel Wi-Fi 6 AX201による無線LAN機能とBluetooth 5.1を備え、有線、無線とも超高速なネットワーク環境を構築できる。
最新インターフェイスで対応していないのは、未だあまり普及が進んでいないUSB3.2 Gen.2×2ぐらい。帯域幅40Gbpsで、ディスプレイ出力にも対応するThunderbolt 3もあるため、クリエイティブな作業にもオススメだ |
BIOS設定を初期化する「CLEAR CMOS」ボタンや、USBメモリからBIOSを更新できる「Q-FLASH PLUS」ボタンも実装 | 有線LANはAquantiaチップの10ギガビットLANと、Intelチップの2.5ギガビットLANという圧巻の構成 |
無線LANカードは、最高2.4Gbpsまで対応するIntel Wi-Fi 6 AX201を採用。Wi-Fi 6対応ルーターも安くなっているため、同時に買い揃えるのもいいだろう |
Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の無線LANルーターを使えば、ワイヤレス環境でも2.4Gbpsの高速データ通信が可能 |
「cFosSpeed」を使えばネットワークの状態や帯域の優先度をリアルタイムに設定できる |