エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.875
2020.05.29 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
本格水冷がお似合いである事は百も承知だが、PCケースの紹介がメインである以上、ここは作業的にもライトなオールインワン型水冷ユニットの搭載を試みた。搭載テストには、240mmサイズラジエターを装備する「Floe Riing RGB 240 TT Premium Edition」(型番:CL-W157-PL12SW-A)を用意。チューブの取り回しを考慮すれば、ラジエターはトップパネルに搭載する事になる。
構成パーツの取り付けは、広い内部容積の恩恵で、非常に作業がしやすい。オールインワン型水冷ユニットも例外ではなく、ラジエターの固定およびウォーターブロックのマウント作業は、ミドルタワーPCケースに比べてスムーズに行う事ができた。作業負担の軽減は、ミスや破損等のトラブルが発生する確率を下げる事にもなるだけに、「View 51 TG ARGB」は”組み込みがし易いPCケース”と言えるだろう。
スリットタイプのブラケットに、ラジエターをネジ留め。360mmサイズ対応とあって、搭載後もスペースに余裕があった |
「TT」ロゴで囲まれたCPUソケット周辺。同一メーカーで構成パーツを揃えるだけで、一体感のあるPCが容易に構築できる |
ボトム面左エリア前方に標準装備される「Pump Bracket」に、Thermaltakeの水冷パーツであるPacific「PR22-D5」(型番:CL-W082-PL00BL-A)を搭載してみよう。
「Pump Bracket」は選べる4つのマウントポジションから、最も前寄りに設置している |
「Pump Bracket」のネジ穴を利用し、Pacific「PR22-D5」付属のブラケットで本体を固定。高さ309.7mmのポンプ+リザーバーをしっかりマウントできた。当然ぐらつきもなく、周辺クリアランスも良好。搭載後の立ち姿を見ると、やはり本格水冷を構築したくなってくる。
次に右側面ファンブラケットにラジエターを固定してみることにした。使用したのはThermaltakeのPacific「RL240 Radiator」(型番:CL-W012-AL00BL-A)だ。
ラジエターサイズは、幅129mm、高さ282.5mm、厚さ64mm。これに「Riing 12 LED Radiator Fan」を2基固定すると厚さは約90mmになるが、ラジエターとも共存が可能。物理的に干渉を起こす事がなく、両者マージンをとりながら設置ができた。冒頭の計測では、右エリアの最大幅は実測で約230mm。一般的なミドルタワーPCケースの全幅よりも広い内部幅だけに、本格水冷構築に最適化された設計である事を思い知らされた。
リザーバー・ポンプとラジエターは、本格水冷構築用に設計されたスペースにキッチリと収まった。横から眺めると、オープンフレーム型PCケース「Core P」シリーズを連想させる |