エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.877
2020.06.06 更新
文:撮影・こまめ
同じく「3DMark Version 2.11.6911.0」から、DirectX 11のパフォーマンスを計測する「Fire Strike」の結果について。
専用GPUがエントリー向けということもあり、フルHDでは快適と判断できる結果だが、WQHDや4Kでは少々厳しい結果が出ている。とは言えディスプレイがフルHDなので、特に問題はないだろう。
1~2世代前のエントリー/ミドルレンジGPUと比較すると、「GeForce GTX 1650 Ti」はエントリー向けながらなかなか優秀だ。その性能は、2世代前のミドルレンジに迫るほど。新型GPUはパフォーマンスが大きく向上していると考えていい。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトでは、解像度を1,920×1,080ドットに設定してテストを行なった。
最高画質でも平均75.1FPSと、快適に遊べる目安である60FPSはクリアしている。ただしレイド戦などで高い負荷がかかる場合だと、60FPSを割り込むことがあるかもしれない。平均100FPSを超える「高品質 (ノートPC)」程度の画質であれば問題ないだろう。処理がやや重いこのほかのタイトルでも同様に最高画質ではややフレームレートが足りず、わずかにカクつくことがあるかもしれない。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」よりも負荷の高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」でもテストを行なった。解像度は1,920×1,080ドットのフルスクリーンに設定している。
最高品質では「普通」の評価だったが、軽量品質と標準品質では「快適」との評価が出ている。しかしスコア的にはわりとギリギリのラインで、シーンによってはカクつきが目立つはずだ。画質をグッと落とすか、解像度を調整する必要があるかもしれない。このほかの重量級タイトルについても、高画質でのプレイは厳しいだろう。
ちなみにベンチマーク中のCPUとGPUの平均温度を計測したところ、CPUは86.3℃、GPUは67.4℃だった。各コアのクロックも4,000Hz前後を推移しており、目立ったサーマルスロットリングのような症状は見られない。ただし実際のCPU温度は78~98度を推移しており、一時的とは言えかなり高温になっているようだ。とは言え、パフォーマンスが著しく低下するほどではない。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を30分間実行し続けた際の、CPUクロックとCPU温度、GPU温度の推移 |