エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.877
2020.06.06 更新
文:撮影・こまめ
「フォートナイト」では解像度を1,920×1,080ドットに設定し、画質プリセットを変更しながら1分間のフレームレートを「Fraps」で計測した。ゲームモードは「ソロ」だ。
最高画質の「エピック」で常時60FPSオーバーはクリアしている。ただし120Hzのなめらかな動きでプレイするのであれば、画質を下げたほうがいい。「高」画質をベースに、ゲームに影響しない範囲で調整するといいだろう。
「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」では解像度を1,920×1,080ドットに設定し、画質プリセットを変更しながら1分間のフレームレートを「Fraps」で計測している。マップはトレーニングモードで、他プレイヤーが多数存在する状況だ。
普通にプレイを楽しむなら最高画質の「ウルトラ」でもOK。しかし対戦プレイを少しでも有利に進めたいなら、フレームレートを120FPSあたりまで上げるべきだ。このタイトルは画質を下げてもプレイにはあまり影響しないため、まずは最低画質から試すことをおすすめする。
「モンスターハンターワールド:アイスボーン」では解像度を1,920×1,080ドットに設定し、画質プリセットを変更しながら1分間のフレームレートを「Fraps」で計測している。マップは「渡りの凍て地」で、ソロプレイ時の結果だ。
「低」画質以外のプリセットではすべて平均60FPSを割り込んでいるが、ソロでのんびり楽しむ分には問題ないだろう。マルチプレイでガンガン周回するのであれば、低画質でフレームレートを稼いだ方が良さそうだ。
「GF75 Thin」は消費電力の大きい6コアCPUや専用GPUを搭載しているため、基本的にバッテリ駆動時間は期待しないほうがいい。それでも一応、駆動時間の計測を行なった。テストではWindows 10の電源プランを「バランス」に、電源モードを「より良いバッテリー」に、「MSI Drgon Center 2.0」の「User Scenario」を「Balance」に変更した状態で「BBench」(10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWeb巡回を有効)を利用している。
結果は1時間19分とかなり短かったのだが、これは仕方がないだろう。電源プランやGPUパフォーマンスの調整を行なえば駆動時間は延びるはずだが、ゲーミングノートPCでそこまでする意味はあまりない。あくまでも電源アダプターを接続しての利用をおすすめする。
「GF75 Thin」はエントリー向けでありながら、高いクオリティーのゲーミング性能を実現している。専用GPUとして使われている「GeForce GTX 1650 Ti」は重量級のゲームでもなんとかプレイ可能であり、120Hzの高リフレッシュレート対応ディスプレイの動きは従来の60Hzに比べてはるかになめらかだ。
ここ1~2年で人気タイトル自体に大きな変化はないものの、エントリー機のスペックは飛躍的に向上している。以前なら重いゲームは動かなくても仕方がないが共通の認識だったが、いまは「いかに快適に遊べるか」を問われる時代だ。「GF75 Thin」の新モデルが前モデルに比べてクオリティーアップしているのも、このあたりの事情を踏まえてなのかもしれない。エントリー向けとは言え、多くのゲーマーが納得できるクオリティーだ。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社