エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.879
2020.06.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影・pepe
ここからは各種ベンチマークソフトを使い、CFD「CG3VW」シリーズの実力をチェックしていこう。まずは240GBモデル「CSSD-S6H2GCG3VW」からだ。テスト用のCPUは、Core i9-9900K、マザーボードはASRock「Z390 Extreme4」で、ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」「CrystalDiskMark 7.0.0」「HD Tune Pro 5.75」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類。なおOS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。
「CrystalDiskInfo 8.5.2」の結果。転送モードは「SATA/600」(SATA3.0)で、S.M.A.R.T.、NCQ、TRIMに対応する |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」で、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響をチェックしていこう。
【AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:総合ベンチマーク】 |
【AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark】 |
まず総合スコアから確認していこう。もともと公称スペックより低めのスコアが出るベンチマークだが、シーケンシャル読込は430MB/sec、書込は394MB/sec、ランダム読込は346MB/sec、書込311MB/sec。総合スコアも目安の一つとなる1,000ポイントをしっかりと上回り、SATA3.0(6Gbps)SSDとしては優秀な結果。HDDはもちろん、やや古めのSATA3.0(6Gbps)SSDからのアップグレードでも性能アップが期待できる。
また「Compression-Benchmark」のグラフを確認すると、緩やかにではあるが右肩上がりに上昇しており、シーケンシャルアクセスについては圧縮率の影響があるようだ。
続いて「CrystalDiskMark 7.0.0」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「All 0×00(0Fill) 」では、「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark」でチェックしたシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスでもスコアが向上。この結果からPhison「PS3111-S11T」は、圧縮率の影響があるコントローラと結論づけて良いだろう。そこで、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の2種類で行うことにした。