エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.883
2020.06.30 更新
文:撮影・こまめ
同じく「3DMark Version 2.12.6949 64」から、DirectX 11のパフォーマンスを計測する「Fire Strike」の結果について。
フルHD環境でのベンチマークテストでは、同じNVIDIA GeForce RTX 2060の平均値を上回るスコアが出ている。ミドルレンジ向けGPUとしては優秀な結果だ。フルHD解像度であれば、重量級ゲームを含めて多くのゲームを快適に楽しめるだろう。ただし外付けディスプレイを利用したWQHDまたは4K環境では、若干厳しいタイトルがあるかもしれない。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトでは、解像度を1,920×1,080ドットに設定してテストを行なった。
処理としてはやや重い程度の中量級タイトルだが、最高画質でも快適に遊べる目安である平均60FPSを大きく上回っている。負荷の高いレイド戦でもカクつくことなく、なめらかな動きでプレイできるはずだ。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」よりも負荷の高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」でもテストを行なった。解像度は1,920×1,080ドットのフルスクリーンに設定している。
軽量品質では「とても快適」、標準品質と高品質では「快適」の評価だった。このテストはスコアのおよそ10%程度がFPSのおおよその目安なのだが、実際のゲームではもう少しFPSが低下する。その点を考慮に入れると、最高品質で常時60FPSオーバーは厳しいかもしれない。とは言え、画質を落とせば問題なく楽しめるだろう。同様にそのほかの重量級タイトルでも、平均60FPSをクリアするには画質を多少落とす必要がありそうだ。
ちなみにベンチマーク中のCPUとGPUの平均温度を計測したところ、CPUは70.2度、GPUは74.2度だった (室温は26度)。温度としては低いのだがグラフを見る限りでは、きっちりと温度管理をしているように見受けられる。また各コアのクロックは2.5~4.2GHzあたりで振れ幅がかなり大きい。ベンチマークテスト時は最大パフォーマンスを発揮できるように調整しているのだが、実際には熱が上がりすぎるのを防ぐためにやや抑え気味にしているようだ。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を30分間実行し続けた際の、CPUクロックとCPU温度、GPU温度の推移 |
「フォートナイト」では解像度を1,920×1,080ドットに設定し、画質プリセットを変更しながら1分間のフレームレートを「Fraps」で計測した。ゲームモードは「ソロ」だ。
最高画質の「最高」で平均101.6FPSと出ているが、120Hzの高リフレッシュレートを最大限に活かすのであれば画質を1段階落とすといいだろう。十分に美しい画面で、いわゆる”ヌルヌルな動き”を堪能できるはずだ。「フォートナイト」は処理がやや重い中量級タイトルで、同クラスのタイトルも同じような結果になると思われる。