ベンチマークテスト：3DMark Fire Strike

続いてAPIにDirectX 11を使用する「Fire Strike」のスコアもチェックしていこう。プリセットはフルHD解像度（1,920×1,080ドット）の「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」の3種類を選択した。

「Fire Strike」では、最もスコアの低い「PULSE RX 5500 XT 8G GDDR6」でもGraphics scoreが約14,329ポイントでフレームレートは約60fps。「PULSE RX 5600 XT 6G GDDR6」ではスコアが22,194ポイント、フレームレートは90fps以上をマークした。これらのGPUがターゲットにしているフルHD解像度なら、AAAタイトルでも高画質設定で楽しむことができるだろう。

またハイエンドモデルの「NITRO+ RX 5700 XT 8G GDDR6」では、それぞれ27,454ポイントと110fps以上までスコアおよびフレームレートが上昇。高リフレッシュレート液晶の導入も十分に視野に入ってくる。

続いて「Fire Strike Extreme」と「Fire Strike Ultra」の結果を確認すると、同解像度の「Time Spy」系ベンチマークからいずれも1.4倍以上スコアが向上。「NITRO+ RX 5700 XT 8G GDDR6」はもちろん、本来はフルHD解像度をターゲットにしている「PULSE RX 5600 XT 6G GDDR6」でも、DirectX 11世代のタイトルであれば、WQHD解像度で快適なゲームプレイが狙えそうだ。

また、ここまでの結果を見る限り、Radeon RX 5600 XTは「Time Spy」系でGeForce RTX 2070の約9割、「Fire Strike」系ではほぼ同等のスコアをマーク。最新V-BIOSを適用することで、当初AMDが対抗としていたGeForce RTX 2060を上回り、より上位のGeForce RTX 2070に迫るパフォーマンスを発揮できるようになった。

ベンチマークテスト：ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ

ここからは、より実際のゲーム環境に近いベンチマークを確認していこう。まずは人気MMO RPGの最新アップデート版「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークテストからだ。なお描画品質は、いずれも“最高品質”に設定している。

最新のグラフィクスカードにとってはすでに軽めのベンチマークということもあり、WQHD解像度までは、いずれも最高判定の“非常に快適”を獲得。今回紹介した3枚であれば、どれを選択しても最高画質の美しい映像でゲームを堪能できる。

また4K解像度では、「PULSE RX 5500 XT 8G GDDR6」の落ち込みがやや大きいものの、それでも判定は“快適”。「PULSE RX 5600 XT 6G GDDR6」や「NITRO+ RX 5700 XT 8G GDDR6」では、スコアも持ち直し、大規模なレイド戦などでも不満が出ることはなさそうだ。