エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.884
2020.07.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/池西 樹/撮影:pepe
RPGながら高精細な映像で、グラフィックスカードへの負荷が大きい重量級ゲーム「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアもチェックしていこう。なお描画品質をいずれも“高品質”に設定している。
もともとNVIDIA製GPUに最適化されているため、AMD Radeonシリーズが苦手としているベンチマークだが、「NITRO+ RX 5700 XT 8G GDDR6」や「PULSE RX 5600 XT 6G GDDR6」はフルHD解像度で“快適”判定を獲得。ただしそれ以上の解像度では、画質調整をした方がよさそうだ。
また、「PULSE RX 5500 XT 8G GDDR6」ではフルHD解像度でも“普通”に留まるやや苦しいスコア。「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」をメインにプレイするなら、上記の2枚に代表される、より上位のグラフィックスカードの導入をオススメしたい。
次に実際のゲームでのフレームレートも確認しておこう。まずは人気バトルロイヤルゲーム「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)」から。画質プリセットは“ウルトラ”で、フレームレートの計測には「OCAT 1.6.0」を使用している。
Radeon RX 5000シリーズは、DirectX 11世代のゲームを得意としているようで、WQHD解像度までなら「PULSE RX 5500 XT 8G GDDR6」でも最高画質で問題なくプレイできる。また、「NITRO+ RX 5700 XT 8G GDDR6」や「PULSE RX 5600 XT 6G GDDR6」であれば、リフレッシュレート144Hzに対応するフルHDゲーミング液晶ディスプレイのポテンシャルを引き出すことが可能。より滑らかな映像でプレイ環境が改善、有利にゲームプレイが楽しめるだろう。
プレイ検証のラストは、先日シーズン3に突入したばかりの人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のスコアを確認していこう。画質プリセットは“最高”、APIは“DirectX 12”で、フレームレートの計測にはこちらも「OCAT 1.6.0」を使用している。
「PUBG」よりGPUの負荷が大きく、フルHD解像度でも「PULSE RX 5500 XT 8G GDDR6」では最小フレームレートが60fpsを下回り、画質の調整は必須だ。その一方で「PULSE RX 5600 XT 8G GDDR6」は、“究極のフルHD環境”を謳うRadeon RX 5600 XTを搭載しているだけあり、最小フレームレートは73.8fps、平均フレームレートは99.2fpsで、DirectX 12環境でも全く問題なし。さらに「NITRO+ RX 5700 XT 8G GDDR6」なら、WQHD解像度でも快適なゲームプレイが約束されている。
なおここまでの結果を見る限り、AMD Radeon RX 5000シリーズには、4K解像度をターゲットにしているGPUが存在してないのは気になるところ。次世代GPUとして噂されている「Big Navi」がこの状況を打開してくれることに期待しよう。