エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.885
2020.07.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
基板左下のオーディオ回路。その一部はバックパネルカバーによって保護されている |
ゲーミングPCで重要なオーディオ回路には、S/N比120dBAのRealtek「ALC1220」をベースにした高音質回路「Audio Boost 4」を搭載する。さらに没入感のあるサラウンドサウンドを実現する「Nahimic 3」や、ボイスチャットの音量とゲームの音量を自動的に調整する「Voice Boost」に対応する。
リアオーディオ端子のすぐ下には、S/N比120dBAのRealtek「ALC1220」を搭載 |
オーディオ回路のコンデンサはすべてオーディオグレード品で、オペアンプはTexas Instruments「OP1652」を搭載 |
デジタルノイズの混入を防ぐため、オーディオ回路はメイン基板から独立した設計。また左右のオーディオレイヤーも分けられている |
「Pre-installed IO Shielding」の中央には、吸気ファン用の通気孔が設けられていた |
紛失の心配がない組み込み済みI/Oパネル「Pre-installed IO Shielding」を採用するリアインターフェイス。ネットワークはRealtek「RTL8125B」による2.5ギガビットLANと、Intel 400シリーズで対応したIntel Wi-Fi 6 AX201による無線LANを標準装備。さらにIntel「JHL7540」チップによるThunderbolt 3を備え、デイジーチェーン接続なら最大6台のデバイスと、1台の液晶ディスプレイを同時に使用できる。
充実したネットワーク機能を搭載。またオーディオ端子は腐食に強い金メッキ端子を採用する |
Intel Wi-Fi 6 AX201用の大型アンテナも付属。無線LAN機能を使用する場合は必ず接続しておこう |
「Dragon Center」の「MSI GAMING LAN Manager」では、アプリケーションごとに帯域の優先度を設定できる |
外観チェックの締めくくりとして、ここまで紹介できなかった基板上に実装されているチップやコントローラ類をまとめて確認していこう。
Thunderbolt 3チップIntel「JHL7540」や、ネットワークチップRealtek「RTL8125B」はバックパネルカバーで保護されている |
電源コネクタはATX 24pinとEPS 8pinを搭載 |
USB3.0 19pinヘッダの下には、ポスト状態を把握できる「EZ Debug LED」を実装 | フロントパネル用のUSB3.1 Gen.2 Type-Cコネクタ |
3基の4pinファンコネクタには、いずれもNuvoton製ファンドライバ「3961S」を搭載 |
マザーボードのLEDイルミネーションは省略されているが、アドレサブルRGB LED対応の5V/3pinヘッダは2基用意されていた |
マザーボードの固定部分は、MSIおなじみの「2重ESD保護」仕様 | Nuvoton製I/Oコントローラ「NCT6687D」 |
コンシューマ向けマザーボードでは、一般的に4層や6層のPCBを採用しているが、「MEG Z490I UNIFY」では10層PCBを採用することで、マルチコアCPUの安定性を高めているという |