エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.890
2020.07.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
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筋目正しいスタンダードなレイアウトを採用する「Quattro TKL」。標準では、ARCHISSブランドのカラーキャップが「Esc」位置に装着されている |
「Quattro TKL」はスタンダードなレイアウトがベースになっており、基本的には通常のテンキーレスキーボードと扱いは変わらない。唯一特殊なのが、ポインティングスティックと併用することを想定された、スペースキー両脇の左右マウスボタン(「L-Button」/「R-Button」)だ。日本語配列では「変換」「無変換」がマウスボタンに割り当てられているほか、英語配列ではスペースキーの左右に独立実装されている。
ちなみに日本語配列の場合、左右マウスボタンと「Fn」キーを同時押しすると、それぞれ「変換」「無変換」キーとして使用できる。さらに「Fn」キーとスペースキーを同時押しすることで、(日本語・英語配列ともに)左右マウスボタンを無効化することも可能だ。
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かなあり91キーを実装する日本語配列モデル。英語配列モデルと異なり、標準レイアウトと変わらないように見える |
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一般的なキーボードにない特別なキーが、マウス操作用の「L-Button」/「R-Button」だ。無効化した場合は、日本語配列では「変換」「無変換」キーになり、英語配列では両方ともスペースキーとして認識される |
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特殊機能の使用や機能拡張の際に同時押しすることになる「Fn」キー。高機能なコンパクトキーボードでは定番の存在だ |
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「Fn」キー同時押しでマルチメディア用のホットキーになる一部のファンクションキー | 「Home」と「End」は、「Fn」と同時押しすることで同時押しキー数を切り替えることができる |
また、「Fn」キーを使用した主要な機能拡張として、「F6」~「F12」との同時押しで使用するマルチメディアファンクション機能を搭載。トラックの再生/一時停止やボリューム調節などが可能な、定番の機能だ。さらに「Home」+「Fn」キーでNキーロールオーバー、「End」+「Fn」キーで6キーロールオーバーを切り替える、同時押し可能キー数の変更機能(出荷時は6キー)も備えている。
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底面のDIPスイッチによるスワップ設定。4つのスイッチを備え、該当する2つのキーを入れ替えることができる |
そのほか、この手の高機能キーボードの例にもれず、底面のDIPスイッチによる特定キーの入れ替えに対応。左「Ctrl」キーと左「CapsLock」キー、左Windowsキーと左「Alt」または「Fn」キーの入れ替えなど、好みに合わせて設定を変更できる。特に左「Ctrl」キーの入れ替えが必須の要件になっているという人は、(筆者含め)それなりに存在するのではないだろうか。
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左「Ctrl」キーと左「CapsLock」キーの入れ替えなど、定番の入れ替え機能が揃っている |
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キースワップ機能を利用した際に使用する、交換用キーキャップ。引き抜き工具も同梱されている |