エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.895
2020.08.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
MSI「MAG B550 TOMAHAWK」 市場想定売価税込22,000円前後(6月20日発売) 製品情報(MSI) |
ミリタリールックのデザインが印象的な、AMD B550チップセットを搭載したミドルレンジ向けマザーボード「MAG B550 TOMAHAWK」。MSIがゲーミング向けに展開している「MEG/MPG/MAG」の3レーベルの内、最も手頃な「MAG」の最上位として投入されたコストパフォーマンスモデルだ。ミドル層に歴代高い人気を誇る「TOMAHAWK」シリーズの最新作であり、店頭では早くもAMD B550搭載マザーボードの売れ筋に挙げる声が多い。
電源回路は上位グレードと同等の10+2+1フェーズを備え、I/Oカバーを兼ねた巨大な「拡張型PWMヒートシンク」で冷却するインパクトある構成。さらに高熱伝導サーマルパッドや2オンス厚銅箔層の6層PCBを採用するなど、電源周りと冷却には一際力が入れられている。
旧世代では最も優れたセールスを叩き出した、売れ筋のコストパフォーマンスモデル「TOMAHAWK」の最新作。そびえ立つ大型のヒートシンクが頼もしい |
また、メモリスロットは独立したメモリ配線を用いる、MSIお馴染みの「DDR4 Boost」を採用。ノイズを抑え信号ロスを減らすことで、最大4,866MHzの高クロックメモリをサポートしている。PCI-Express4.0対応の「Lightning Gen 4」を含めたM.2スロットには、いずれも専用ヒートシンクの「M.2 Shield Frozr」を標準装備。同じくPCI-Express4.0に対応する拡張スロットは、重量級カードを受け止める装甲仕様の「PCIe Steel Armor」だ。
そしてネットワーク機能は、2.5ギガビットLAN+ギガビットLANのデュアル有線LANを搭載。Wi-Fiに頼らず有線ネットワークでゲーミング環境を構築するなら、十分な機能を備えている。オーディオ回路も独立レイアウトと音響部材を組み合わせた「Audio Boost」を搭載。ミドルレンジ向けのマザーボードとして、必要なニーズを見極めた隙のない構成と言える。
クラス相応のサイズに収められたパッケージ。エントリーゲーミング向け「MAG」に属する製品だが、「MAG B550 TOMAHAWK」はその中の最上位モデルとして投入された |
優れた電源周りや冷却機構、強力なネットワーク機能など。製品のトピックがパッケージ裏面にまとめられている。付属品はご覧の構成だ |
そのほか、RGBイルミネーションの「Mystic Light」に対応。チップセット周囲にRGB LEDが内蔵されているほか、複数のRGBデバイスを接続可能な点は、まさにイマドキなマザーボードといったところ。ただし「MAG B550 TOMAHAWK」には、ハードウェアレベルで内蔵RGBをオフにできるスイッチが実装されている。ソフトウェアに頼らず“光らないマシン”を構築できる、ユニークな機能だ。