エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.895
2020.08.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
お手軽に驚速ストレージ環境を実現するNVMe SSDが一般化したことで、そのパフォーマンスを引き出すためのM.2ヒートシンクは、いまやゲーミングマザーボード必須の装備になっている。「MAG B550 TOMAHAWK」にも専用装備の「M.2 Shield Frozr」が標準で備え付けられているが、それがどの程度の効果を発揮するかは気になるところ。
今回は、PCI-Express4.0に対応するCFD「PG3VNF」シリーズの1TBモデル「CSSD-M2B1TPG3VNF」を組み込み、ヒートシンクの有無でパフォーマンスがどのように変わるかを見ていこう。テストには「CrystalDiskMark 7.0.0」を使用し、データサイズ16GiBでテスト回数を9回に設定。3回連続で実行し、その際の挙動を確認した。
「ヒートシンク装着時」の「CrystalDiskMark 7.0.0」スコア |
「ヒートシンクなし」の「CrystalDiskMark 7.0.0」スコア |
ヒートシンク装着時はPCI-Express4.0対応SSDのパフォーマンスを引き出せている印象で、グラフ上でも規則的かつ高水準の速度をマークしているのが分かる。温度はおおむね70℃前後で、75℃を上回ることは一度もなかった。もちろんサーマルスロットリングは発生せず、不安なくPCI-Express4.0対応SSDを運用できる。
その一方でヒートシンクなしの状態では、一転して温度が大幅上昇。80℃を超えてサーマルスロットリングが発生し、速度を落とすことで温度を下げていることが見て取れる。ピーク性能を維持し、安定したパフォーマンスを発揮するには、「M.2 Shield Frozr」のようなヒートシンクが欠かせないというわけだ。