エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.897
2020.08.06 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕/取材:Tawashi
確実に利用頻度は下がっているものの、無くなりかけると惜しむ声が大きくなる。それが5.25インチオープンベイだ。新筐体では敢えて5.25インチオープンベイを残し、カスタマイズ項目にDVDスーパーマルチドライブやBlu-rayドライブが選択できるようになっている。インターネットの普及とデータ転送の高速化に伴い、ソフトウェアのほとんどはダウンロード販売に移行。DVDやBlu-ray等の鑑賞はPC以外で済ませてしまう人は多いだろう。しかし未だに光学ディスクにデータを保存するニーズは根強く、これまでの資産を活用する向きもあるはずだ。そんなリクエストに応えるべく、GALLERIA新筐体でも1台分の搭載スペースをしっかりと確保してくれている。
ボトムカバー上部に載せられた2つのボックス。市販されているモデルではあまり見かけないそれは、2.5/3.5インチ共用のシャドウベイユニットだった。右サイドパネル側からのアクセスで、ユニット内部にはABS樹脂製の専用トレイを装備。3.5インチHDDまたは2.5インチSSDが1台マウントできるようになっている。
左右のつまみを掴んで手前に引き出す専用トレイ。3.5インチHDDはツールフリー式で、伸縮する底面と予め装着済みの左右計4本のピンでマウントが可能。2.5インチSSDなら底面からネジ留めを行う必要がある |
評価機にはSeagateのBarraCudaシリーズ「ST2000DM005」が搭載済み。コネクタは右サイドパネル側に向くようHDDを固定することになる |
CPUクーラーメンテナンスホール下の空きスペースにも、2.5インチSSDが2台搭載できる専用ブラケットがある。最近のPCケースの多くで採用されるシャドウベイは、これまで使い道が無かったエリアを有効に活用した好例。裏配線スペースに実用的な空間が確保されるようになり、薄型でHDDよりも熱に強いSSDの置き場所には最適というワケだ。なお評価サンプルには「WD BLUE」1TBモデルが1台装着されていた。
「KTミドルタワー」では7段だった拡張スロットは、プラス1段の合計8段に変更された。これは市場に流通する多くのミドルタワーPCケースがそうであるように、ミドルレンジのグラフィックスカードも2スロット占有デザインである事から、いつしか”7段以上”がATXミドルタワーの仕様のようになった。
拡張スロット金具はハニカム状の通気孔仕様で、各々独立してネジ留めされている。なおネジは筐体外部に固定するタイプで、ネジを隠すカバーが装着されていた。
外部ネジ留め仕様とあって、ネジの全体を隠すカバーが装着されている。なおシャーシへは上下2本のネジで固定。カバー自体は開閉できるようになっていた |