エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.899
2020.08.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
CPU関連ベンチマークのラストは、「SiSoftware Sandra 20/20」の「プロセッサの性能」と「マルチメディア処理」で締めくくろう。
「プロセッサの性能」の「Whestone浮動小数点/倍精度 Native」や、「マルチメディア処理」の「集計マルチメディア整数」ではRyzen 9 3900XTとの比較でも約7%と差が縮まっている。ただし残り2つのテストは、これまでのテストとほぼ同じで約10%の差がついた。ここまでのスコアを見る限り、Ryzen 9 3900のマルチスレッド性能は、Ryzen 9 3900Xの9割程度と考えておけばよい。
続いて、シングルスレッド処理性能の影響が大きい統合ベンチマーク「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
総合スコアの結果はRyzen 9 3900XT、Ryzen 9 3900X、Ryzen 9 3900で、クロック通りに並ぶ順当な結果。ただしその差は最大でも3%とごくわずかだった。また個別にスコアを確認すると、最も差が大きい「Productivity」でも違いは約4%しかなく、「PCMark 10 Extended」が想定している比較的ライトの処理であれば、今回テストした3モデルならどれを選んでも、体感的には大きな違いはないだろう。