エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.899
2020.08.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは、CPUの違いによるグラフィックス性能への影響をチェックしていこう。まずはAPIにDirect X12を使用する、定番3Dベンチマーク「Time Spy」のパフォーマンスをチェックしていく。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
マルチスレッドへの最適化が進んでいる「Time Spy」だが、スコア差はいずれのプリセットでも2%未満で、ほぼ誤差の範囲。コアアーキテクチャ、コア数とも同じであれば、CPUクロックの多少の違いはスコアにそれほど大きな影響を与えないようだ。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のパフォーマンスもチェックしていこう。こちらも3種類全てのプリセットで検証を行っている。
最も負荷の軽い「Fire Strike」では、2%強とわずかに差がついたものの、それ以外のプリセットでは1%未満。今回の検証に使用したCPUであれば、どれを選んでもCPUがボトルネックになって大きくスコアが落ち込む心配はないだろう。
グラフィックス系ベンチマークのラストは、⼈気MMO RPGの最新アップデート版「ファイナルファンタジーXIV: 漆⿊のヴィランズ」公式ベンチマークテストの結果を確認する。
今回は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンの解像度でテストを行っているが、その差は最大でも1%しかなく、やはり誤差の範囲。ベースクロックが3.10GHzとかなり低めに設定されているRyzen 9 3900。しかしシングルスレッドのような軽い処理なら自動オーバークロックが効果的に働き、Ryzen 9 3900X/XTと遜色ないパフォーマンスが期待できる。