エルミタ的「編集部で使ってみた」
2020.08.15 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ラトック「RS-WFWATTCH1」 市場想定売価税抜7,800円(7月下旬発売) 製品情報(ラトックシステム株式会社) |
CPUやグラフィックスカードなどのPCパーツや、PC本体のレビューをする上で必需品とも言えるワットチェッカー。これまで筆者はUSB経由でログを取得できる定番モデル「Watts up? PRO」を使用してきたが、購入から約10年が経過した今年2月、とうとう故障してしまった。
そこでもう一台購入しようと考えたが、すでに販売終了。仕方なく代替の製品を色々と物色していたが、条件にあうものは見つからず。最近はスタンダードなワットチェッカーを購入して、テスト中はずっとディスプレイに表示される数値と、にらめっこという状態が続いていた。
ログ機能を搭載した定番ワットチェッカー「Watts up? PRO」。すでにメーカーのサイトが見つからず、製品の販売も終了しているようだ | 最近はサンワサプライの「TAP-TST8N」を使用。短時間なら問題ないが、長時間の計測で画面を見続けるのは少々厳しい |
そんな中、今年7月に発表されたのが、今回の主役であるラトックのWi-Fiワットチェッカー「RS-WFWATTCH1」だ。ワットチェッカーでは珍しい、スマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールして使うタイプで、電力などの情報を1秒ごとに記録できる「リアルタイム」グラフを搭載。さらに「CSV保存」機能も備え、製品説明を見る限り、筆者の望む要件をすべて満たしていた。そこで、リリースと同時に即予約。7月末に手元に届いたという次第だ。
吊るした状態での陳列もできる紙製のパッケージ。サイズは実測で幅約102、奥行き約62mm、高さ約135mm(取っ手部除く) |
ベースとなるモデルは2014年に発売されたBluetoothワットチェッカー「REX-BTWATTCH1」。接続方式がBluetoothからWi-Fiへと変更された他、専用アプリを使い電源をON/OFFする「リモート電源ON/OFF」が追加されている。
その他機能に大きな変更はなく、計測できるデータは、「消費電力(W)」「電圧(V)」「電流(mA/A)」「消費電力量(Wh/kWh)」「計測経過時間(日/時/分)」の5種類。またそれらの値から「CO2排出量」と「電気料金」を算出する機能も搭載する。
対応家電は100V/15A、最大1,500Wで、規定の出力を超えなければ電源タップを使用した複数機器の合計値も計測可能。なお専用アプリ「WFワットチェッカー」(FWATTCH)はGoogle PlayまたはApp Storeで無償提供され、OSはAndroid 8.0以降、iOS 11以降に対応する。