エルミタ的「編集部で使ってみた」
2020.08.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ICY DOCK「ToughArmor MB840M2P-B」 市場想定売価税込8,800円(2020年6月発売) 製品情報(ICY DOCK) |
今回取り上げるのは、エルミタレビューでは「MB996SP-6SB」以来、実に約7年ぶりの登場になるICY DOCKから、今年6月に国内発売が開始されたNVMe M.2 SSD-PCI-Express変換アダプタ「ToughArmor MB840M2P-B」(以降「MB840M2P-B」)だ。
NVMe M.2 SSD-PCI-Express変換アダプタ自体は、以前レビューしたaqua comuter「kryoM.2」や玄人志向「M.2F-PCIE」をはじめ、すでに多くの製品が市場に投入されており、そう目新しい存在ではない。ただし、これまで登場した製品は、いずれもM.2スロット非搭載のマザーボードでM.2 SSDを使えるようにするための“変換”、もしくは発熱の多いNVMe M.2 SSDを効率的に“冷却”することに主眼が置かれていた。
一方、「MB840M2P-B」では、専用トレイとハウジング設計の変換アダプタを組み合わせることで、本来は内蔵専用だったNVMe M.2 SSDを高速なリムーバブルドライブとして使えるというもの。さらに対応するマザーボードとOSを用意すれば、電源を入れたままストレージを交換するホットスワップ機能も利用できる。
NVMe M.2 SSDをリムーバブルドライブ化できる「MB840M2P-B」。対応するマザーボードとOSは必要になるが、ホットスワップにも対応する |
NVMe M.2 SSDの性能を最大限に引き出すため、専用トレイはヒートシンクを兼ねたアルミニウム製で、コントローラやNANDフラッシュから発生した熱を素早く移動するためのサーマルパッドが付属。さらに変換アダプタのハウジングにもメタル製のトップカバーを採用することで放熱性を高めている。
厚さ3.8mmまでであれば、両面実装のNVMe M.2 SSDも搭載可能 |
バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x4)で、PCI-Express3.0(x8/x16)やPCI-Express4.0(x4)スロットに搭載した場合でも帯域幅は32Gbpsまでの対応になる。その他、SSDのフォームファクタはM.2 2230/2242/2260/2280/22110、インターフェイスはNVMe/AHCI、カードサイズは長さ160mm、高さ122mm、奥行き22mm、重量181.5g。なお製品にはロープロファイルブラケットが付属する。