エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.904
2020.08.25 更新
文:/撮影・pepe
「Optix MAG161V」のパフォーマンステストには、最新の第10世代Intel Core i7-10510Uを搭載したビジネスおよびクリエイター向けノートPCのMSI「Modern-14-B10RASW-003JP」を借り受けて実施している。なお本機は、USB Type-Cポートを備えるものの「DP alt mode」は非対応のため、映像出力はHDMIポートから、電源供給はUSB Type-Cポートで行っている。
レースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイを使用し、リフレッシュレート60Hzでの見え方をチェックする。デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影している。
高リフレッシュレートのハイエンド液晶と比較してしまうとその差は明らかだ。また、「Optix MAG161V」はディスプレイ同期機能を搭載していないため、ティアリングが発生しているのが分かる。個人差はあるが、動きの速いゲームタイトルでなければ十分プレイ可能だろう。
OSDには応答速度に関連する項目は無いため、基本仕様としてどの程度の残像感があるのかチェックしていこう。リフレッシュレートは60Hz、その際の映像をデジタルスチルカメラのスーパースローモーションで直接撮影している。
こちらも同様に動きの速いタイトルでは残像感が気になるかもしれないが、RPGやシミュレーション等のジャンルではその影響は受けにくいだろう。
リモートワークが広く導入され、自宅でノートPCを使って作業するユーザーも多いのではないだろうか。簡単なメールチェック等であればまだしも、例えばブラウザで検索しながらオフィスアプリケーションを同時に使用する場合、ノートPCの画面だけでは作業領域の広さに限界があるだろう。そういったビジネスニーズ向けにステータスを振ることで価格を抑えたのが「Optix MAG161V」だ。「MAG」シリーズはゲーミング用途にも対応するコンセプトだが、テストセッションで行ったリフレッシュレートや残像感の通り、そのゲーミング性能はビジネスユーザーをメインターゲットとする機能の一部に過ぎない。
最大の武器は超軽量薄型のモバイル液晶であることだ。小型軽量かつ汎用性や可用性の高さが求められるモバイル製品。保護カバーを搭載した場合でも重量は約1.28kg。厚さ約16mmの薄型軽量デザインや、DP alt modeに対応するノートPCであれば、USB-C to USB-Cケーブル1本の接続で映像と電源を供給することができる手軽さは魅力だろう。また、自動回転機能は搭載されていないが、Windowsの「ディスプレイ設定」から縦表示は可能。WebやSNSなど、縦長のコンテンツ表示にも最適だ。外出先でのプレゼンテーションやセカンドディスプレイとして高い柔軟性を持ち、ノートPCと一緒にバックに収納可能なサイズは、ビジネスユーザーに選ばれる人気のモバイル液晶と言える。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社