エルミタ的「編集部で使ってみた」
2020.08.27 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
まずお断りしておくと、筆者はPCゲームには疎く、まったくと言っていいほどの素人だ。せっかくのゲーマー向けマウスは宝の持ち腐れだが、ボディが穴だらけでとにかく軽量が最大の特徴である超軽量ゲーミングマウスの存在は、前々から気になっていた。
ゲームはやらないものの、普段仕事で使用するマウスについてはフツーの人よりも多少こだわりがあり、大判のマウスパッド周辺には複数個を常に用意。作業によって使い分けをしている。そんな”個人的な性癖”はさておき、ゲーマーではない人が触れるゲーミングマウスという視点で、1本記事をお届けしようという試みだ。バリバリのゲーマーである読者の皆さん、どうぞお手柔らかに。
今回の主役は、今年5月より国内市場での販売がスタートした、Cooler Masterの「MM711」シリーズ(以下:MM711)だ。シリーズと言うだけあって、全4モデルがラインナップ(その後の”増殖”については最終ページにて)。その内訳は、ブラックとホワイトの2色展開で、それぞれ表面がMATTE(非光沢)とGLOSSY(光沢)の2種類が用意されている。
色は好みだし、表面の処理も好みだろう。ただし非光沢・光沢は見た目だけでなく明らかに手に触れた感覚に違いがあり、単なる好き嫌いだけでなく、ゲームのプレイにも多少なりとも影響があるのかもしれない。なお市場想定売価は各8,580円でアナウンスされ、某巨大通販サイトでは税込約9,000円で販売されている。
MasterMouse MM711シリーズ 市場想定売価税込各8,580円(2020年5月25日発売) MM711 MATTE BLACK(型番:MM-711-KKOL1) MM711 GLOSSY BLACK(型番:MM-711-KKOL2) MM711 MATTE WHITE(型番:MM-711-WWOL1) MM711 GLOSSY WHITE(型番:MM-711-WWOL2) 製品情報(Cooler Master) |
外観スタイルや細部のチェックは後ほどじっくりとお届けするとして、「MM711」の概要を掴んでおこう。全身特徴的なハニカムシェルデザインを採用し、無駄を削った超軽量ボディが最大の特徴。その重量はオドロキの60gで、筆者が使うロジクール「MX Master 2S」(322g)のおよそ5分の1ほどしかない。
そのメリットは手に疲労を与えず、長時間のプレイに有利とされる。原稿を書く際はキーボードだけの操作になるワケだが、画像の編集や加工を行う作業にマウスは欠かせない。ことPCケースのレビューでは、100枚を超える画像を掲載し、選定作業時にはその3倍ほどの枚数をチェックしている。一連の作業にはマウスが重要であり、本来ゲームを有利に進めるための超軽量ゲーミングマウスは、結構実用的ではないかと密かに思っている。
パッケージサイズは幅132mm、奥行き142mm、高さ45mmのコンパクト設計。Cooler Masterでは早くから環境に配慮した紙パッケージを積極的に採用し、ハンガータイプの陳列台にも対応するフック用の穴も装備。なお付属品は交換用のPTFE(テフロン)製マウスフィート(ソール)のみ |
ちなみに「MM711」には兄弟モデル「MasterMouse MM710」が2019年12月にリリースされている。ハニカムシェルデザインや後に紹介するセンサーやスイッチ類に違いはないものの、「MM711」にはRGB LEDイルミネーションが追加採用されている。前作よりちょっと色気を出したモデルが新作というワケだ。なお「MM710」はさらに軽量な53gを実現。つまり「MM711」のRGB LEDイルミネーションがプラス7gの正体になる。