エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.909
2020.09.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」のスコアを確認していこう。
今回比較対象として選択しているGIGABYTE「GV-N2080AORUS X-8GC」は、GeForce RTX 2080の中でもかなりクロックの高いモデルだが、約1.7倍と大きな差がついた。またテスト中のフレームレートも30.92fpsから52.44fpsへと上昇し、その差は歴然だ。
続いてAPIにDirect X12を使用する「Time Spy」のスコアもチェックしていこう。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方を使用している。
WQHD解像度の「Time Spy」ではGPUへの負荷が軽いこともあり、Graphics scoreで約1.6倍と「Port Royal」から差が縮まった。ただし、4K解像度の「Time Spy Extreme」ではGraphics scoreで約1.7倍に差が広がり、GPUの負荷が高くなるにつれ、GeForce RTX 3080の優位性が発揮される。ちなみに「Time Spy」のフレームレートはGraphics test 1/2とも100fps超え、「Time Spy Extreme」でも50fpsを上回り、実際のテスト映像でも一切カクつくことはなかった。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のパフォーマンスもチェックしていこう。こちらも3種類全てのプリセットで検証を行っている。
フルHD解像度の「Fire Strike」や、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」では、やはりGPUへの負荷が軽いためかその差は約1.5倍前後に留まる。一方、負荷が上がる4K解像度の「Fire Strike Ultra」では約1.7倍までスコア差が広がった。
ここまでの結果を見る限り、負荷の軽い状況でももちろん大幅な性能アップが見込めるが、GeForce RTX 3080の性能を最大限に引き出すには、レイトレーシングの使用や、4Kの高解像度環境が必要になる。