エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.909
2020.09.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは、実際のゲームを想定したベンチマークソフトでのチェックを実施していく。まずは⼈気MMO RPGの最新アップデート版「ファイナルファンタジーXIV: 漆⿊のヴィランズ」の公式ベンチマークテストの結果を確認しよう。
最近のグラフィックスカードにとってはやや軽めのベンチマークということもあり、フルHD解像度では約14%、WQHD解像度でも約17%しか変わらずGeForce RTX 3080の性能を発揮することはできない。ただし、4K解像度では約1.6倍もの差がついた。平均フレームレートも約97fpsで、大規模なレイド戦などでもフレーム落ちが発生する心配はない。
続いて、RPGゲームの大作「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアもチェックしていこう。なお今回はハイエンドグラフィックスカードということを考慮し、プリセットではなくカスタム設定で、全ての描画品質を最高に設定した状態で計測を実施。また4K解像度ではDLSSを有効にした状態でもテストを行っている。
もともと重量級のゲームとして知られている「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ということで、フルHD解像度でも約1.4倍。それ以外は約1.6倍近くスコアが上昇した。また4K解像度での判定はDLSS無効で「やや快適」、DLSSを有効にすると「快適」判定を獲得。これまではせいぜいプリセットにある“高品質”が限界だった4K解像度の環境でも、“最高品質”でゲームを楽しめるようになった。
次に人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のスコアを確認していこう。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、グラフィックスクオリティを“最高”、APIはDirectX 12で、3,840×2,160ドットではDLSSを有効にした状態でも計測を実施した。
スコアの傾向は「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」に近く、フルHDのみ約1.5倍、それ以外はいずれも1.6倍以上で、やはりGeForce RTX 2080搭載モデルを圧倒する。またDLSSを有効にするとスコアは約1.65倍も上昇し、最低でも94.8fps、平均では121.6fpsに上昇。まもなく登場するであろう4K/120fps対応ディスプレイでも、最高画質でゲームを楽しむことができる。