エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.914
2020.09.24 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
3D関連のベンチマークが一段落したところで、消費電力をチェックしていこう。ストレステストは「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を使い、実行中の最高値を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として計測を行った。
アイドル時の消費電力は同じコア、トランジスタ数ということもありいずれも約88Wで横並び。また高負荷時は「GeForce RTX 3080 Founders Edition」から約40W増え、470W前半で推移していた。今回の検証では容量850Wの電源ユニットを使っているが、特に不安定になることはなく、NVIDIAが推奨している750W以上の電源ユニットでも十分賄うことができるだろう。
続いて「GV-N3090GAMING OC-24GD」に搭載されている、「WINDFORCE 3X」クーラーの性能をチェックしていこう。消費電力の計測と同じく、ストレステストには「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を使用している。
アイドル時は完全にファンの回転が停止するものの、40℃台前半で推移し温度に問題はなし。また高負荷時の回転率はいずれも60%半ば。回転数は中央の90mmファンが1,700rpm前後、先端の90mmファンが1,800rpm前後(80mmファンの回転数は取得できず)ながら、GPUの温度は最高でも65℃までしか上がらず、まだまだ余力を残している。ノイズレベルも最高39.1dBAで頭打ちとなり、TGP350WとされるGeForce RTX 3090の発熱を静音性を損なうことなく、完全に抑え込むことができる。
表面:アイドル時のサーモグラフィ結果 | 裏面:アイドル時のサーモグラフィ結果 |
表面:高負荷時のサーモグラフィ結果 | 裏面:高負荷時のサーモグラフィ結果 |
またサーモグラフィの結果を確認すると、表面はファンが停止しているアイドル時より、ファンの回転している高負荷時の方が全体的に温度は低くなっている。また裏面はメモリのある中心付近の温度が特に高く、バックプレートが放熱をサポートする役目も担っていることがわかる。
アイドル時はセミファンレス、高負荷時でも60%半ばまでしか回転数が上がらない「WINDFORCE 3X」クーラー。冷却性能はもちろんのこと、静音性も優秀だ |