エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.916
2020.09.29 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「Premium-Line Z490FD-Mini」を特別な存在にしているのは、製品の“顔”に採用されているMini-ITXケースの「Era ITX」だ。優美な曲線を描く個性的なデザインの筐体は、さすがFractal Designと言ったところ。デスク上に設置することが想定されているだけに、実に映える見た目に仕上げられている。ホワイトオークウッドの天板とアノダイズ処理が施されたアルミニウム外装のアクセントは、眺めているだけでも楽しい。
Mini-ITXフォームファクタながら、ミドルタワー級のハイエンド構成も呑み込むことができる「Era ITX」 |
ホワイト系をコンセプトカラーに掲げる「Premium-Line」とあって、カラーは“Silver-White Oak”を採用。ホワイトオークウッドの天板が目を引く |
筐体の容積は16リットルとされる。もちろん単にサイズ感を追求するだけなら、さらにコンパクトに絞り込むこともできただろう。しかし「Era ITX」が目指したのは“エレガントなデザインと柔軟な機能性の両立”であり、ハイエンド構成のパーツを無理なく無駄なく搭載可能な構造になっている。
具体的には、トップに最大240mmサイズの水冷ラジエターをマウント可能なほか、最大295mmまでの2スロット占有グラフィックスカードに対応。高効率なチムニー構造により、ハイエンドパーツが共存可能な環境を作り出している。電源ユニットはATX電源も対応しながら、SFX電源を搭載した場合に最大限のカード有効スペースを確保できる設計だ。
立体的なフロントパネルをはじめ、くびれを設けたフォルムなど、デザイン性の高さが光る。パンチング加工されたサイドパネルの内部は、防塵フィルタが取り付けられていた |
マザーボードのバックパネルI/Oや拡張スロット端子、ACインレットが並ぶ背面。中段右側には120mm口径の排気ファンが取り付けられている |
底部の両サイドに設けられた格子デザインは通気孔になっている |
ホワイトオークウッドのトップパネル。ちょうど外周部分から排熱を行う仕様になっているようだ |
なお、トレードマークの一つになっているホワイトオークウッドの天板はマグネット式で、容易に脱着が可能。内側の防塵フィルタを手軽にメンテナンスできるほか、付属のスチール製メッシュパネルに換装することもできる。
マグネット脱着のトップパネルは、ホワイトオークウッドからメッシュ仕様に変更することも可能だ |