エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.918
2020.10.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASRock「DeskMini X300」(型番:DeskMini X300/B/BB/BOX/JP) 市場想定売価税抜19,880円(2020年10月9日発売開始) 製品情報(ASRock) |
超小型フォームファクタ向けのMini-STXマザーボードを採用。容量わずか1.92リットル、ATX電源ユニットとほぼ同等のコンパクトサイズながら、デスクトッププロセッサを搭載できるASRockの人気ベアボーンキット「DeskMini」シリーズに、待望の新作「DeskMini X300」が登場。10月9日より国内発売が開始される。
縦置き、横置き両対応のコンパクトなスチール製筐体を採用。オプションのVESAマウンタを購入すれば液晶ディスプレイの背面に搭載して、オールインワンPC風に使うこともできる |
昨年2月に発売が開始された、初のAMD向けMini-STXベアボーンキット「DeskMini A300」の後継モデルで、Renoir世代の最新APU「Ryzen PRO 4000」に正式対応するのが最大の特徴だ。Renoirでは、Raven RidgeやPicassoと同様、Vegaアーキテクチャによる高速なグラフィックス性能はそのままに、欠点だったマルチスレッド性能が大幅に改善。まさにCPU、GPUとも高速な超小型デスクトップPCを構築できるようになった。
トップに製品画像が大きくデザインされたパッケージ。サイズは幅220mm、奥行き205mm、高さ180mm、重量は2.15kgで、持ち帰りも苦にならない |
チップセットはプロセッサダイレクトアクセス方式のAMD X300で、オーバークロック機能に対応。メモリスロットはDDR4-3200 SO-DIMMx2(最大64GB)、ストレージは2.5インチSATA3.0(6Gbps)x2に加え、PCI-Express3.0(x4)接続の「Ultra M.2」x2を備え、このサイズながら最大4台のストレージを搭載することができる。
消費電力や搭載クーラーに制限があるため、極端なオーバークロックには向かないが、CPU、GPUクロックや電圧の変更が可能になった |
その他、USBポートはUSB3.1 Gen.1 Type-Cx1、USB3.1 Gen.1 Type-Ax1、USB3.1 Gen.1 Type-Ax1、USB2.0 Type-Aを標準装備。ディスプレイ出力はDisplayPort×1、HDMI×1、D-Sub×1の3系統で、内蔵グラフィックス機能によるトリプルディスプレイに対応。また拡張用のM.2スロット(Type-2230 / Key E)が用意され、ワイヤレス機能の増設も可能だ。
第10世代Intel Coreプロセッサに対応するIntel H470チップセットモデル「DeskMini H470」も同時発売。こちらは最高10コア/20スレッドのCore i9-10900をサポートする |