エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.918
2020.10.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは、各種ベンチマークテストを使い、「DeskMini X300」をベースに構築したPCのパフォーマンスをチェックしていこう。まずはCPUの純粋なパフォーマンスを測る「CINEBENCH R15」からだ。
シングルコアテストについてはいずれも195cb前後で横並び。またマルチコアテストでは、3,200MHzと3,600MHzはこちらも大きな違いはなし。2,666MHzではややスコアが低下しているが、その差は約2%。「CINEBENCH R15」に関してはメモリクロックにはそれほどこだわらなくても良さそうだ。
またRyzen 5 2400Gを搭載した「DeskMini A300」と比較すると、シングルコアテストは約26%、マルチコアテストに至っては2.4倍以上もの差をつけて圧勝。「DeskMini X300」とRenoirの組み合わせることで、CPU性能は飛躍的に向上している。
よりマルチコアCPUに最適化したレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」のスコアも確認しておこう。
シングルコアテストについては「CINEBENCH R15」と同じく、いずれも約500ptsで横並び。一方マルチコアテストでは、それぞれ約2%ずつだが差がついた。少しでもCPU性能を引き上げたいなら高クロックメモリを準備したほうがいいだろう。
続いて、PCの総合的なパフォーマンスを計測する統合ベンチマーク「PCMark 10」のスコアを確認していこう。なおプリセットには、最も広範囲なテストを行う「PCMark 10 Extended」を選択している。
2,666MHzと3,200MHzを比較すると、最もメモリクロックが効く「Gaming」はもちろん、「Essentials」「Productivity」「Digital Content Creation」でも3,200MHzが上回り、高クロックメモリの効果が遺憾なく発揮されている。
一方3,600MHzでは、「Gaming」は最も高速だが、その他3つの項目はいずれも3,200MHzより低いスコア。何度か計測を繰り返したが結果は変わらず。コアクロックやInfinity Fabricクロックの推移も確認したが、おかしな挙動はなく、原因の究明には至らなかった。