エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.919
2020.10.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
BIOSTAR「B460GTQ」 市場想定売価税抜12,180円(2020年5月発売) 製品情報(BIOSTAR)(株式会社アユート) |
今回取り上げるのは、Intel B460チップセットを搭載するBIOSTARのエントリー向けMicroATXマザーボード「B460GTQ」だ。Intel B460チップ搭載モデルは、十分な機能を備えつつ値ごろ感があることから、いま第10世代Intel Coreプロセッサのパートナーに選ぶユーザーが増えている。
BIOSTARのゲーミング向けシリーズからリリースされた、MicroATXフォームファクタのIntel B460搭載マザーボード。バランスのとれた機能、コストパフォーマンスの高さが光る |
ただしエントリー向けのチップセットを採用するだけに、搭載モデルの中には、機能的な制限が目立つ製品も少なくない。具体的には、メモリスロットが2本だったり、電源周りが簡素で冷却も限定的だったりといった、低価格マザーボードなりの構成。しかしその点で、ゲーミング向けの「RACING」シリーズに属する「B460GTQ」は、手頃な価格ながら充実した装備や機能を特長としている。
堅実な電源回路をはじめ、装備が充実。エントリー向けのマザーボードながら、機能的な制限も見当たらない |
電源回路は、安定した電力供給が可能な「S-Hyper PWM」や「Super Durable Inductor」を採用した8フェーズ構成。冷却にはI/Oカバーと一体化したヒートシンク「Armor Gear」を備え、I/Oカバー上にはRGBライティングの「VIVID LED DJ」が内蔵されている。
また、メモリスロットは最大2,933MHz動作に対応する4基を実装するほか、ストレージはいずれも専用ヒートシンクを標準装備するデュアルM.2スロットを搭載。拡張スロットには、重量級グラフィックスカードに対応するメタルシールド仕様の「PCIe Iron Slot」が採用されている。
エントリークラスのMicroATXマザーボードとしては、標準的なサイズのパッケージ。第10世代Intel Coreプロセッサへの対応とモデル名がシンプルに記載されている |
搭載機能や仕様がまとめられたパッケージ裏面。マニュアルやドライバCD、SATAケーブル、ステッカーなどが同梱されていた |
そしてネットワークは、Intel i219VチップによるギガビットLANを搭載。オーディオ回路もまた、分離基板の「Hi-Fi Ground」や音響コンデンサ「Hi-Fi Cap」を採用した高音質志向だ。とかくPCIスロット搭載モデルのような変わり種がフィーチャーされることが多いBIOSTAR製品にあって、思いがけず(?)正統派なモデルと言えよう。
BIOSTARのIntel B460チップ搭載マザーボードは、ATXモデルの「B460GTA」もラインナップ。電源回路など基本仕様は同等だが、装甲仕様の拡張スロットを1基追加で備えている |