エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.919
2020.10.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、「B460GTQ」が標準装備する専用ヒートシンクの効果をチェックしよう。SSDはCFD「EG1VNE」シリーズの512GBモデル「CSSD-M2M5GEG1VNE」を用意。PCI-Express3.0(x4)接続に対応するコストパフォーマンスモデルの性能を引き出せるのか、「CrystalDiskMark 7.0.0」を使用して検証を行う。なお検証にあたり、データサイズは16GiB、テスト回数は9回に設定し、3回連続でテストを実行した。
16GiB(MB/s) | 16GiB(IOPS) |
「CSSD-M2M5GEG1VNE」の公称スペックは、シーケンシャル読込2,000MB/sec、書込1,000MB/sec、ランダム読込95,000 IOPS、書込250,000 IOPS。「CrystalDiskMark 7.0.0」の結果を見るに、ほぼ公称スペック通りの性能を発揮できていることが分かる。
さらにベンチマーク中の挙動をモニタリングソフトの「HWiNFO」でチェック。エラーで動作温度のログを取ることができなかったものの、サーマルスロットリングが発生していないことは、キレイなグラフの波形からも明らかだ。負荷が連続するシチュエーションにおいても、パフォーマンスが落ち込む場面はなし。標準装備のヒートシンクは、十分にその役目を果たしているようだ。
Intel Z490搭載モデルの価格が高めなこともあり、Intelプラットフォームにおける存在感が増しているIntel B460マザーボード。最新CPUが使えて、なおかつ値ごろ感があることから、Core i5/i3あたりのミドル級CPUのパートナーにはうってつけのマザーボードと言える。
その中でも、今回の主役である「B460GTQ」は、とにかくお買い得感が抜群。単に価格だけならより安価なモデルはあるものの、機能面で妥協せずに済む点が好印象だ。高品位コンポーネントで構成された8フェーズ電源回路やフル実装のメモリスロット、2基のM.2スロットにヒートシンクを標準装備するなど、構成に穴がない。
こうした“正統派”で内容の濃いマザーボードながら、約1.3万円ほどで買えてしまう優秀なコストパフォーマンスはお見事だ。同クラスの機能や構成をもつIntel B460搭載モデルの中では、間違いなく最安級。ちょうどCore i5やGeForce GTX 1660 SUPERあたりを組み合わせ、OC不要のライトなゲーミングマシンを構築するベースとして、有力な選択肢になってくれそうだ。
協力:株式会社アユート
BIOSTAR Microtech International Corp.