エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.920
2020.10.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ASRock「B460M Pro4」 実勢価格税込10,980円前後(2020年10月現在) 製品情報(ASRock) |
今回主役として取り上げるASRockの「B460M Pro4」は、エントリー向けのIntel B460チップを搭載したMicroATXマザーボードだ。バランスの良い構成で歴代人気の高い「Pro」シリーズの製品で、B460搭載マザーボードの中でもトップクラスの売れ筋になっている。
Intel B460搭載マザーボード屈指の人気モデル「B460M Pro4」。充実した機能と手頃な価格から、コストパフォーマンス重視のユーザーにウケている |
その人気を支えているのは、エントリー向けを思わせない優れた装備の数々だろう。電源回路は上位グレードに匹敵する9フェーズ構成で、部材には「プレミアム50Aパワーチョーク」などASRock自慢の高品質コンポーネントを採用。冷却機構にもかなり大規模なヒートシンクを備えている。
また、ASRockのIntel 400シリーズマザーボードが搭載する独自のブースト機能「ASRock BFB(Base Frequency Boost) Technology」も大きな魅力だ。非K型番(アンロック非対応)CPUのベースクロックを引き上げ、Turbo Boost超過後のパフォーマンスを向上させる技術。最大125WまでのTDP増加を設定可能という“魔改造”とも言える機能で、相応のクーラーを組み合わせることで、Intel仕様を上回るCPUパワーを引き出すことができる。
独自のブーストアップ機能「ASRock BFB」を利用すれば、非K型番CPUでもベースクロックを高めて平均的なパフォーマンスの底上げが狙える |
メモリスロットは、2スロット構成も珍しくないB460マザーボードにあって、最大2,933MHz動作に対応する4スロットを搭載。ストレージはPCI-Express3.0(x4)接続の「Ultra M.2」をデュアル実装し、その内1基には専用ヒートシンクの「M.2 Armor」を装備している。グラフィックスカード用の拡張スロットも装甲仕様の「Steel Slot」であり、重量級カードへの対応も万全だ。
そのほか、ネットワークは低負荷と信頼性に定評のあるIntelチップのギガビットLANを搭載、Wi-Fiモジュールを増設可能なM.2スロット(Key E)も備える。「Polychrome SYNC」に対応したRGB LEDや複数のRGBピンヘッダも装備、イマドキのエントリー・ミドル向けマシンのニーズを満たす十分な機能が揃えられた。これで1万円チョイという価格設定は、いかにもお買い得に感じる。
ブルーとブラックのクールな配色を採用する、「Pro」シリーズ定番カラーのパッケージ。そのサイズ感と型番の「M」から、MicroATXマザーボードであることが分かる |
自慢の電源回りやヒートシンク付きM.2スロットなど、アピールポイントと仕様がまとめられたパッケージ裏。付属品もSATAケーブルやI/Oパネルなど、シンプルな構成だ |