エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.920
2020.10.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
組み込んだCore i5-10600Kのパフォーマンスを検証するにあたり、オーバークロック非対応モデルでも簡易のチューニングが行える、ASRockの独自ツール「A-Tuning」を起動してみよう。CPUの動作モードを「Performance Mode」と「Standard Mode」、「Power Saving」の3パターンに切り替えが可能で、シチュエーションに応じて選択できる。Core i5-10600Kの純粋なCPUパフォーマンスに加え、それぞれのモードでどのように挙動が変わるのか見ていこう。
「A-Tuning」のメイン画面(Operation Mode)から3つの動作モードを選択する。最もパワフルなモードは「Performance Mode」だ |
最大クロックは「Performance」と変わらないものの、電圧変動に応じてゆったりクロックを伸ばしていく「Standard」。「Power Saving」はそれをさらに省電力方向に振ったモードのようだ |
それでは実際にCPUのパフォーマンスをチェックするために、定番ベンチマークテストの「CINEBENCH R15」と「CINEBENCH R20」を動かしてみよう。
どちらのベンチマークテストにおいても、フルパフォーマンスの「Performance」では、前世代のCore i7に匹敵するスコアをマーク。印象的な性能を示してくれた。そして「A-Tuning」のモード変更では、よりスマートな電力変動を行う「Standard」がそれに迫るスコア。ピーク性能は一歩譲るものの、パフォーマンスと消費電力のバランスは良好のようだ。
また、ドラスティックに省電力動作を追求する「Power Saving」は、時間単位の消費電力の低さがスコアにも現れている。特にシングルコアタスクではほぼアイドル時と同じ挙動になっており、エコ動作優先で性能はバッサリ切り捨て。ライトなタスクなら、節約志向の「Power Saving」をチョイスする選択肢もあるだろう。