エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.922
2020.10.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」のスコアを確認していこう。
レイトレーシングに初めて対応したGeForce RTX 20シリーズでは奮わなかった「Port Royal」だが、「GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G」では13,000ポイントを超えるスコア。フレームレートも「Balanced」や「Extreme Performance」では60fpsを上回り、レイトレーシングすらもはや重い処理ではなくなっている。またプリセットによる違いは「Silent」と「Balanced」で約3%、「Balanced」と「Extreme Performance」では1%未満でほとんど違いがなかった。
続いてAPIにDirect X12を使用する定番ベンチマーク「Time Spy」のスコアをチェックしていこう。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方を使用している。
「Time Spy」のGraphics scoreは20,000ポイント超え。フレームレートもGraphics test 1/2とも100fpsを楽に上回り、WQHD解像度でも負荷は軽すぎるという印象。また「Time Spy Extreme」のGraphics scoreは10,000ポイント、フレームレートはGraphics test 1/2とも60fpsをクリアし、4Kの高解像度環境でも最高画質でストレスなくゲームを楽しむことができる。
ちなみにプリセットによる違いは「Balanced」と「Extreme Performance」では約1%スコアが上昇。また「Silent」と「Balanced」を比較すると、負荷の高い「Time Spy Extreme」では約2%とその差はわずかだが、負荷の軽い「Time Spy」ではその差が約13%に広がっている。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のパフォーマンスもチェックしていこう。こちらも3種類全てのプリセットで検証を行っている。
スコアの傾向は「Time Spy」とほぼ同じ。「GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G」であれば、すでに4K解像度の「Fire Strike Ultra」でも軽い処理という印象だ。また「Silent」と「Balanced」を比較すると、高解像度ではほとんど差が出ないが、「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike」のように解像度が低くなるにしたがって差が大きくなった。ちなみに、グラフには表示していないが「Time Spy」のCPU scoreや、「Fire Strike」の「Physics score」も大きく低下しており、「Silent」プロファイルでは、GPUだけでなく、CPUクロックの調整も同時に行われているようだ。