両CPUの実力をゲームベンチマークで検証

ここからは、「Core i7-10700K」および「Ryzen 7 3800XT」を搭載したPCでのベンチマーク結果を見ていこう。

「Core i7-10700K」を搭載したIntelプラットフォームの検証PC	「Ryzen 7 3800XT」を搭載したAMDプラットフォームの検証PC

ベンチマークテスト：3DMark Time Spy

まず小手調べとして、3D描画性能を確認できる定番のベンチマークソフト「3DMark v2.14.7040」の結果を確認していこう。DirectX 12対応のテスト「Time Spy」では、プリセットはWQHD（2,560×1,440ドット）解像度の「Time Spy」、および4K解像度（3,840×2,160ドット）の「Time Spy Extreme」を選択している。

総合スコアを見てみると、「Core i7-10700K」と「Ryzen 7 3800XT」、どちらの計測でもわずかだが「Ryzen 7 3800XT」のスコアが優位という結果になった。とはいえ、その差は「Time Spy」テストで1％あるかないか、よりテスト解像度の高い「Time Spy Extreme」ではほとんど誤差と言っていいレベルだ。Graphics Scoreについても「Ryzen 7 3800XT」の方が安定してわずかに高いものの、テスト中のフレームレートはほとんど差が見られない。少なくともこのベンチマークに関しては、両者の実力はほぼ拮抗していると見ていいだろう。

ベンチマークテスト：3DMark Fire Strike

続いて、DirectX 11対応テストである「Fire Strike」のスコアをチェックする。プリセットは4K解像度の「Fire Strike Ultra」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、フルHD解像度（1,920×1,080ドット）の「Fire Strike」の3種類を選択した。

「Time Spy」系テストと同じく、ここでもわずかだが優位に立っているのは「Ryzen 7 3800XT」の結果だ。総合スコアを見る限り、特に低解像度の「Fire Strike」テストでは「Time Spy」の計測結果よりも大きな5％前後の差が生まれているが、テスト解像度が高くなる「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike Ultra」ではその差は縮まっていく。これらの結果だけを見れば「Ryzen 7 3800XT」が有利であるようにも思えるが、実際のゲームをベースにしたベンチマークではどうだろうか。