エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.924
2020.10.25 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
続いて、実際のゲームでのフレームレートを計測していこう。まず使用するタイトルは「Control」で、画質プリセットは“高”、解像度はこれまで同様1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。レイトレーシングは“オフ”とし、DLSSはすべての解像度で有効化して、ゲーム内の一定コースを移動した際のフレームレートを「OCAT」で計測した。
両CPUで顕著な差が出るのは、フルHD解像度での計測だ。平均フレームレートを確認すると、「Core i7-10700K」が212.8fps、「ryzen7 3800XT」が195.4fpsで、その差は約8%。最小フレームレートでは10fpsほどの差がついており、同じGPUを使っているにも関わらずその差は小さくない。ただし、GPU負荷が高まるWQHD解像度および4K解像度では、平均・最小フレームレートともにその差異はごくわずか。高解像度では気にする必要はないが、フルHD解像度で240Hz以上の高リフレッシュレートディスプレイを使うような環境では、「Core i7-10700K」のほうが良い、という言い方もできるだろう。
次に「フォートナイト」のベンチマークの結果を見てみよう。画質プリセットは“最高”を選択し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターン。DirectX 12モードでレイトレーシングは“オフ”とし、DLSSのプリセットは全解像度で「バランス」に設定している。計測にはクリエイティブモードで実施し、一定コースを移動した際の平均フレームレートと最小フレームレートを「OCAT」で取得した。
「Control」での計測時と同じく、フルHD解像度でのテストでは平均・最小ともに「Core i7-10700K」のフレームレートが高い。WQHD解像度でも平均フレームレートは「Core i7-10700K」が10fpsほど高いが、最小フレームレートは変わらず。4K解像度では平均フレームレートがわずかに高く、最小フレームレートはわずかに「Ryzen 7 3800XT」が勝る結果となっている。やはり、GPU負荷がそれほど高くないフルHD解像度では、動作クロックが高く多くのタイトルで最適化による恩恵を受けやすい「Core i7-10700K」がフレームレートで優位になりがちな傾向が見える。カジュアルゲーマーにとっては微々たる差かもしれないが、しっかり機材を揃えてFPSシューターなどをプレイするコアゲーマーにとっては、この差異は注目に値するはずだ。