ラジエターレイアウトおさらい

「S100 TG Snow Edition」のラジエター搭載スペースをおさらいしておこう。フロントパネルとトップパネルは、いずれも240mmサイズまたは280mmサイズが搭載可能。リアは120mmサイズが搭載できる。ミニタワーPCケースにとって、水冷特有の冷却能力に加え、ウォーターブロックがロープロファイル型空冷クーラー並の高さに収まる事は大いなるメリット。Thermaltakeをはじめ、各メーカーから非常に多くの選択肢があるだけに、システムに見合った製品を選択しよう。

ドライブベイレイアウト（1）ボトムカバー内のシャドウベイユニット

ここからはドライブベイレイアウトを解説していこう。恐らくメインとなるのが、ボトムカバー内部の前方寄りに設置されている、シャドウベイユニットだ。ホワイトに塗装されたメタル製のユニットは、手前側に見えているハンドスクリュー1本と、底面からインチネジ2本でシャーシに固定。出荷時はフロントパネル寄りの設置だが、前面に280mmサイズラジエターを固定する場合は、25mm後方へセットバックできるようになっている。

ロングタイプのラジエターを設置する場合、25mm後方へ移動することで物理的な干渉が回避できる

シャドウベイユニット内部には、ABS樹脂製の専用トレイを1つ内蔵。3.5インチHDDまたは2.5インチSSDが搭載できる。さらにユニット天井部にも3.5インチHDDまたは2.5インチSSDがネジ留め可能。目的にあった組み合わせで、最大2台のストレージがマウントできるというワケだ。ここがメインの収納スペースと言われれば、多少控え目な印象だが、「S100 TG Snow Edition」がMicroATX対応のミニタワーである事を思えば、平均的なレベル。大容量ストレージは手頃だし、オンラインストレージサービス等を上手に使えば、一般的な用途において不足を感じる事はないだろう。

メタル製シャドウベイユニット内部と天井部には、3.5インチHDDまたは2.5インチSSDがそれぞれ各1台が搭載できる

ドライブベイレイアウト（2）マザーボードトレイ背面部

CPUクーラーメンテナンスホール下部、マザーボードトレイの背面には2つのブラケットが1本のハンドスクリューで固定されている。これは2.5インチSSD専用のブラケットで、コネクタを左側（前方向）に向けた状態でネジ留めができる。いわゆる裏配線スペースを利用したこのスタイルは、今や多くのPCケースで採用されている。