エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.927
2020.11.01 更新
文:/撮影・pepe
ASUS「ROG Swift 360Hz PG259QN」 製品情報(ASUS) |
NVIDIAは2020年1月5日、リフレッシュレート360Hzで駆動するG-SYNC対応のゲーミング液晶を発表。その第一弾製品として、披露されたのがCES 2020で公開された「ROG Swift 360」だ。会場では横にスクロールし続ける360fpsのゲーム画面と120fpsのゲーム画面を比較するデモを実施。訪れた来場者の注目を集めていた。
CES 2020で公開された「ROG Swift 360」 |
高速リフレッシュレートを実現したモデルといえば、今年4月にエルミタ的速攻撮って出しレビューで取り上げた「TUF GAMING VG279QM」が記憶に新しい。リフレッシュレート280Hzで駆動する圧倒的な性能は“WORLD’S FASTEST GAMING MONITOR(世界最速のゲーミング液晶ディスプレイ)”として、特にハイエンドゲーマーの厚い支持を集めている。
あれから半年。「ROG Swift 360Hz PG259QN」の登場により、世界最速の座はASUS自身によって更新された。そこまで高速なリフレッシュレートが必要なのか?という声も聞こえてきそうだが、最上位モデルで培われた先進的な技術は、ミドルレンジやエントリー向け製品へ落とし込まれるほか、全く想像もしていなかった新しい分野への発展や応用等も期待できる。常にトップを目指すことは、とても重要で有意義なものと言えるはずだ。
世界最速280Hz対応のIPSゲーミング液晶、ASUS「TUF GAMING VG279QM」 |
先ほど触れた通り、「ROG Swift 360Hz PG259QN」のトピックは最大リフレッシュレート360Hzに対応する点だ。パネルは視野角に伴う画質の変化が少なく、発色や色再現性の高いIPS方式で、プロのeスポーツゲーマーが愛用する24.5型FHD(1,920×1,080ドット)解像度を採用。応答速度1ms (Gray to Gray)、静的コントラスト1,000:1、輝度は400cd/㎡、表示色は1,670万色。さらにハイダイナミックレンジのHDR10に対応することで、より明暗差の激しいシーンにおいて高精彩かつ高コントラストな表現を可能にしている。
ディスプレイの同期技術は、専用プロセッサによるNVIDIA 「G-SYNC」に対応。スタッタリングやティアリングを防止する可変リフレッシュレート「G-SYNC VRR」により、低レイテンシーで滑らか、それでいてクリアなビジュアルを実現した。
独自のゲーミング機能は、モーションブラーを軽減する「NVIDIA Ultra Low Motion Blur」、ストップウォッチ、クロスヘア、タイマー、FPSカウンター、ディスプレイアライメントなどを表示する「GamePlus」、6つの画質プリセットモード「GameVisual」を搭載。画面のチラつきを抑えるフリッカーフリー技術、目の負担を軽減するブルーライトカット機能も備える。入力インターフェースは、HDMI 2.0×1、DisplayPort 1.4×1の2系統。リフレッシュレート360Hzを使う際はDisplay Portを使用する(HDMIでは240Hzが上限)。