エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.931
2020.11.12 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
ここからは内部構造を細かくチェックしていこう。外観はシンプルで無駄な装飾をきらったデザインの「Meshify 2」だが、一転内部は複雑で、付属マニュアルは実に57ページにもおよぶ。大半は内部構造にまつわる記述であり、この全てに触れていくと、レビュー2本分のボリュームになってしまうだろう。ここはポイントを絞り、かつ必要な部分はマニュアルより詳細に解説していくことにしよう。
出荷時状態の「Meshify 2」を左側面から見ると、開口部および内部は実に広々としている。ボトムカバーは上下幅を狭くしているはずだが、それでも左右方向は開放的で、作業を妨げるものがない。その分マザーボードトレイも広く確保できており、幅285mmまでのE-ATXを筆頭に、ATX、MicroATX、Mini-ITXの各フォームファクタに対応する。トレイ部には合計9本のスタンドオフ(台座)が装着済みで、うち中央部の1本には段差が設けられ、マザーボードの固定位置を決める事ができる。
イマドキのミドルタワーPCケースとあって、ボトムカバー(シュラウド)は当たり前のように装備されている。シャーシにリベット留めされたカバーは本体と同じスチール製でぐらつく事もなくしっかりと固定されている。ちなみに内部は電源ユニットとシャドウベイユニットの収納スペースとなっており、内部高は実測で約90mmだった。
天板部は前方にABS樹脂製「シュラウドインレー」を装備。2枚分割によるツールフリー開閉機構が採用され、前方はラジエタースペースを拡張、後方はシャドウベイユニットの取り出し用に開放できる。さらにボトムカバー右側面側にはABS樹脂製「ケーブルカバー」を装備。電源ユニット付近で複雑化するケーブルの収納に役立つ。
ABS樹脂製「ケーブルカバー」は、ツールフリーで取り外しが可能 | 天板フロント寄りには開閉できる「シュラウドインレー」は2枚構成 |