エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.934
2020.11.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては同様のストレステストとして、最大級の負荷をかけることができる「OCCT 7.0.4」を動作させる。CPUとグラフィックスカードの両方に負荷をかける「Power」プリセットを選択、先ほどと同じく30分間テストを実行した。
電力を消費するコンポーネントが最大限に働くテストとあって、消費電力は最大592W。「AIDA64」以上の負荷がかかっていた。
ところがテストの方は、+12V/+5V/+3.3Vすべて定格以上の出力を維持する涼しげな結果に。特に+12Vは最大/最小値が「AIDA64」とまったく同じであり、平均値からも同様に12.1V前後で動作していたことが見て取れる。システムがフルロード状態になっても、まったく揺るがない安定性はさすがだ。
次は主にグラフィックスで強い負荷がかかった場合を想定し、3Dベンチマークソフトの定番である「3DMark」による検証を行う。DirectX 12に対応した4Kストレステストの「Time Spy Extreme Stress Test」を実行し、電源ユニットがどのような挙動を示すかを見ていこう。なお20回ループで10分間続くテストを3周分実行、これまで同様に約30分間負荷をかけている。
テストの最中における最大消費電力は515Wと、これまでよりやや低めの結果に。容量のほぼ半分程度の負荷であり、電源ユニットとしては理想的な負荷がかかっていたようだ。
+12Vが数値上やや上振れしているが、結局のところ最大の変動幅は0.02%程度。一時的に数値が落ち込むテスト開始時も定格ピタリのラインを維持しており、すべての結果で定格割れはなし。グラフ波形も穏やかで、ブレのない安定した動作が印象的だ。