エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.935
2020.11.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
最後に「ATTO Disk Benchmark 4.00」でも、データサイズとシーケンシャルアクセスの影響を確認していこう。
【ATTO Disk Benchmark 4.00】 |
Ver4.00になり、スコアがやや低めに出るようになった「ATTO Disk Benchmark 4.00」だが、読込は最高536MB/sec、書込は最高500MB/secで、やはりシーケンシャルアクセスについてはSATA3.0(6Gbps)の中ではトップクラス。また128KB以降はスコアにほとんどブレがなく、常に転送速度が安定しているのも「M8VC Plus」の大きな魅力だ。
キオクシアの最新96層TLC NANDフラッシュを搭載するPLEXTOR「M8VC Plus」シリーズ。NANDフラッシュが変わっても高速な転送速度は健在で、シーケンシャル・ランダムアクセスともSATA3.0(6Gbps)インターフェイスの限界に迫るパフォーマンスを発揮する。加えて、多くのTLC NAND SSDが苦手としているサイズの大きいデータでも、転送速度の低下は最小限に抑えられ、安定性はさらに向上している。
また高密度NANDフラッシュを採用したことで、小型・軽量基板を採用しながら最大容量は2倍の1TBに拡張。これにより、最大容量が480GB~512GBクラスのSSDを使用しているノートPCであれば、「M8VC Plus」シリーズを導入することで、性能や安定性の向上に加え、容量不足も一気に解消できるようになった。
高速かつ増設も簡単なNVMe M.2 SSDの台頭によって、新製品の中心がバリューモデルに移行しつつあるSATA3.0(6Gbps)SSD。そんな中、メインストリームながら転送速度や安定性に妥協しない「M8VC Plus」シリーズは、非常に貴重な存在だ。
協力:PLEXTOR