エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.939
2020.12.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
MINISFORUM「X400」 製品情報(MINISFORUM) 市場想定売価税込75,000円/Makuake先行販売価格税込65,500円から(2021年1月末までに発送予定) |
本格的な検証に入る前に、エルミタレビューでは初登場となる香港MINISFORUMについて軽く触れておこう。設立は2012年とされ、今年で8年目になる比較的新しいPCメーカーだ。設立当初はPC全般の研究・開発を行っていたが、最近ではモバイルCPUや省電力SoCを採用したミニPCに注力。性能に妥協することなく、拡張性にもこだわった製品を数多く世に送り出している。
モバイルCPUや省電力SoCを採用したミニPCを得意としているMINISFORUM。国内サイトでは「X400」以外のモデルも購入できる |
そんなMINISFORUMが、クラウドファンディングサイトMakuakeにて、11月末より先行販売を開始したのが、デスクトップ版RenoirことRyzen 5 PRO 4650G(6コア/12スレッド/定格3.70GHz/最大4.20GHz/キャッシュ11MB/TDP65W)を搭載したミニPC「X400」だ。
Renoir対応のミニPCとしては、今年10月に発売が開始されたASRockのベアボーンキット「DeskMini X300」が人気だが、「X400」ではさらなるコンパクト化を実現。さらに購入してすぐに使える完成品であるという手軽さもうけ、目標金額はわずか1時間でクリア。そして初日の支援金額は目標の実に247%を達成したという。
「X400」では超小型筐体を採用しながらSocket AM4を実装。デスクトップ版Renoirの搭載を可能にしている |
続いて、スペックを確認すると、内蔵GPUであるRadeon Graphicsのパフォーマンスを最大限に引き出すため、メモリにはDDR4-3200駆動の8GB SO-DIMMメモリをデュアルチャネル構成で搭載。ストレージは256GB NVMe M.2 SSDを標準装備し、2.5インチSATAドライブと、M.2 2242 SATAドライブを増設可能だ。
その他、ネットワークはギガビットLANx2とIntel Wi-Fi 6 AX200による無線LAN+Bluetooth 5.1に対応。ディスプレイ出力はHDMI2.0x1、DisplayPortx1の2系統で、インターフェイスはUSB3.0x4、microSDカードリーダ、音声入出力x3、デジタルマイクx1を備える。