エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.939
2020.12.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは、3Dグラフィックスベンチマークテストの定番「3DMark」のスコアを確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する重量級テスト「Time Spy」からだ。
標準設定と「35W」設定の比較では、いずれもその差は1%未満で誤差の範囲。また総合スコアを確認すると1,200ポイント弱、フレームレートもGraphics test 1/2とも1桁台に留まる。テスト中の映像もコマ送りに近い状態で、いくらRenoirに内蔵されているGPUの性能が高いとは言え、DirectX 12の重量級ゲームを動かすのは難しい。
次にAPIにDirectX 11を使用する重量級テスト「Fire Strike」のスコアを確認していこう。
総合スコアは「Time Spy」から2.5倍以上も上昇し、3,125ポイントを獲得。ただし、フレームレートはGraphics test 1で約16fps、Graphics test 2では約14fpsしかなく、DirectX 11世代のゲームでも重量級のものはやはり快適に動作させるのは難しい。また標準設定と「35W」設定を比較すると、Physics scoreでは約2%の差がついているものの、総合スコアはほぼ同じだ。
ここからは、内蔵グラフィックス向けの中量級ベンチマークをチェックしていく。まずはAPIにDirect X12を使用する「Night Raid」のスコアを見ていこう。
「Time Spy」からスコアはグッとあがり、総合スコアは12,000ポイントを超えている。フレームレートもGraphics test 1で55.05fps、Graphics test 2では79.38fpsをマークし、中量級のゲームであればマルチプレイでも十分なパフォーマンスを発揮する。
続いて、APIにDirect X11を使用する「Sky Diver」の結果を確認しておこう。
こちらも「Fire Strike」から大幅にスコアが上昇し、11,000ポイントを超える結果。フレームレートはGraphics test 1が52.19fps、Graphics test2が48.86fpsで、APIにDirectX 11を使う中量級ゲームでも、画質設定を多少落としてやれば、十分マルチプレイが可能だ。