エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.942
2020.12.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「MEG B550 UNIFY」は、ミドルクラスのマザーボードとしてはかなり大きめのパッケージを採用しているが、その大部分を占めていた付属品が「DIY Stands Set」だ。早い話が簡易の“まな板”で、検証やオーバークロック時にPCケースに組み込むことなくシステムを運用できる。オーバークロッカー向けの派生モデルをもつ製品ゆえかもしれないが、極めて珍しい付属品だ。
開封初見では何に使うかよく分からなかった「DIY Stands Set」、なんと“まな板”運用できるスタンドだった |
マザーボードのネジ穴に固定する上部のピンに加え、一部スタンドには下部に120mmファンをマウントできるピンを搭載。ちょうど電源回路の裏側から風を当てることができる |
「DIY Stands Set」で組み上げたスタンド上に鎮座する「MEG B550 UNIFY」。検証やオーバークロック時に重宝するだろう |
さてここからは、いよいよ「MEG B550 UNIFY」をベースにマシンを組み上げ、実動テストを行っていく。検証環境には、「Zen 3」アーキテクチャを採用する、12コア/24スレッドの最新ハイエンドCPU「Ryzen 9 5900X」(3.70GHz/最大4.80GHz/キャッシュ6+64MB/TDP105W)、グラフィックスはMSIのGeForce RTX 3090搭載モデル「GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G」を用意。現時点で構築できる最強クラスの構成で検証を行うことになった。
12コア/24スレッドのハイエンドCPU「Ryzen 9 5900X」を搭載。マルチスレッド処理時は概ね4.15GHz前後、シングルスレッド処理時は4.85GHz程度で動作していた |
3連ファンクーラー「TRI FROZR 2」を搭載する、GeForce RTX 3090搭載グラフィックスMSI「GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G」を組み合わせ、最強クラスのマシンを動作させることに |
ブーストクロックは1,785MHzのところ、高負荷時には最大2,040MHzまでクロックが上昇していた |
「MEG B550 UNIFY」が搭載する制御プログラムは、MSIマザーボードお馴染みの「Click BIOS 5」。基本的な設定であれば、簡易モードの「EZ Mode」で事足りるはずだ |
詳細設定の「Advanced Mode」に切り替えることで、よりディープな設定や各種カスタマイズが可能になる |
豊富なオーバークロック項目を備えた「OC」メニュー | ユーザー定義のファンコントロールやシステム情報のモニタリングが可能な「Hardware Monitor」 |