エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.944
2020.12.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「X570 PG Velocita」には、S/N比120dBのRealtek製オーディオチップ「ALC1220」をベースとした、7.1chサラウンド対応の高音質オーディオ回路が搭載されている。回路全体が基板レベルで分離された独立構造になっているほか、左右チャンネルで独立したレイヤーを使用してクロストーク発生を防ぐなど、ノイズの干渉を抑える設計。コンデンサにはニチコン製の音響用コンデンサが使用されている。
また、サウンドユーティリティの「Nahimic」にも対応。設定画面から手軽にイコライジングや用途別のプリセットを適用できるほか、ゲーム中に音の方向を知らせてくれる「サウンドトラッカー」といった機能も設定できる。
Realtek「ALC1220」ベースのオーディオ回路を搭載。ノイズ干渉の影響を防ぐ独立設計が採用されている |
電磁ノイズを防ぐカバーを標準装備。ニチコン製の音響用コンデンサを採用するなど、搭載コンポーネントにもこだわりが光る |
オーディオ回路の背面からチェック。基板レベルでボードの主要部から分離されていることが分かる |
サウンドユーティリティの「Nahimic」に対応。バーチャルサラウンド設定や低高音域の強調、プリセット適用など豊富な設定が選択できる |
ヘッドセット接続時は環境ノイズの低減やエコー除去などを設定可能。ややチート気味な「サウンドトラッカー」機能も設定できる |
システムの使い勝手を左右するバックパネルインターフェイス。十分な数のUSBポートや2.5ギガビットLANを備えている |
多彩なバックパネルインターフェイスは要チェックなポイントだ。Killer NICによる2.5ギガビットLANとWi-Fi 6(アンテナ)を備えるほか、2基のUSB3.2 Gen.2ポートを筆頭にUSBポートも豊富。電源ユニットとUSBメモリのみでBIOSをアップデートできる「BIOS Flashback」用のスイッチもバックパネルに備えている。また、一体型のI/Oパネルはフレキシブルに可動、組み込む環境に合わせてアジャストが可能だ。
一体型のI/Oパネルは前後左右上下に微調整が可能だ | Wi-Fi 6用にブレード状のアンテナが標準で同梱されている |
画像セッションの締めくくりとして、基板上に実装された各種便利機能やコネクタ、チップ類をチェックしておこう。
CPU補助電源は、オーバークロックも想定した8pin+4pin構成になっている | 24pin電源コネクタ |
検証やオーバークロック時に重宝する、基板上の電源・リセットスイッチ。「Phantom Gaming」のロゴがデザインされている | POSTコードを表示するLEDインジケータの「Dr. Debug」 |
CPUソケットとM.2スロット付近に実装されていた「BIOS Flashback」用チップ。CPUレスでBIOSをアップデートできる |
4pinのRGBピンヘッダと3pin ARGBピンヘッダは、それぞれ複数箇所に実装されている |
LED同期用の制御チップ、Nuvoton「NUC121ZC2」 | Nuvoton製I/Oコントローラ「NCT6796D-R」 |
水冷ポンプ対応のピンヘッダも複数実装されている | フロントパネル用のUSB3.2 Gen.2 Type-Cヘッダ |
ASMedia製USBハブコントローラ「ASM1074」 | PCI-ExpressパケットスイッチASMedia「ASM1184e」 |