エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.945
2020.12.19 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
テスト中の室温は17~18℃で、Windows 10起動後、何もしない状態で5分放置した際に最も低い値をアイドル。テスト中は最大値に、テスト終了前10分間の推移と、それを元にした平均値を算出してまとめている。騒音値はラジエターをPCケースフロントに搭載した状態を想定して、ファン側から約30cm離れた位置で測定を行っている。
360mmラジエターに加え、冷却液の流量を増すツインタービンかつ常時2,400rpm±10%で回転する仕様の強力なポンプの効果で、すべてのスレッドが4.55GHz台のオーバークロック動作にもかかわらず、テスト終盤は10分間のCPU温度の50℃台後半から60℃台前半で推移しており、10分間の平均値も60℃を下回っている。スパイク値を含めた30分間のテストを通しての最大温度は、66.8℃と70℃を超えることはなく、冷却性能には、まだまだ余力を残している。Ryzen 5000シリーズ最上位となる16コア/32スレッドのRyzen 9 5950Xとの組み合わせなども不安はない。
続いてファンの回転数と騒音値を見ていこう。アイドル時のファン回転数は900rpm台までダウンし、騒音値も37.1dBAとPCケースに納めた際はほぼ無音と言える。
高負荷時は「Smart Fan」でのファン回転数設定値が高めで、CPU温度60℃台の際にファン回転数は1,600rpm台から2,000rpm台にまで上昇。騒音値はうるさいと感じる50dBA台にまで上がり、CPUが最大温度に達した際の2,364rpm回転時は58.3dBAを記録している。この辺はマザーボードの制御次第ではあるが、ある程度のファン回転数のカスタマイズは必要だろう。