エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.946
2020.12.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影・pepe
ここからは、各種ベンチマークテストを使いCFD「PG4VNZ」シリーズの実力を検証していこう。まずは公称転送速度が最も高速な2TBモデル「CSSD-M2M2TPG4VNZ」からだ。テスト用のPCには、Ryzen 5000シリーズのフラッグシップRyzen 9 5950Xと、AMD B550チップセットを採用するASRock「B550 Taichi」をベースにしたシステムを使用。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 7.0.0」「HD Tune Pro 5.75」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類で、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意した。
バスインターフェイスはPCI-Express4.0で、NVM Express 1.4に対応 |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】 |
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】 |
もともと公称スコアより低めに出るベンチマークだが、シーケンシャル読込は約5,880MB/sec、書込は約5,280MB/sec、ランダムアクセスも読込で約2,800MB/sec、書込では約4,920MB/secを記録する。総合スコアも撮って出しレビューでは初めて10,000ポイントを超え、PCI-Express3.0(x4)接続のモデルはもちろん、Phison「PS5016-E16」を搭載する第1世代PCI-Express4.0(x4)SSDとも一線を画すパフォーマンスを発揮する。
また「Compression-Benchmark」の結果を確認すると読込は若干スコアが上がっているように見えるが、差がわずかのためこの結果だけでは判別できない。そこで「CrystalDiskMark 7.0.0」を使用し、より詳細なチェックをすることにしよう。
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark」では、圧縮率の影響を正確に判別することができなかったため、「CrystalDiskMark 7.0.0」で確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
書込はシーケンシャル、ランダムとも目立った違いはない。一方、読込はいずれも軒並みスコアが上昇している。このことから、Phison「PS5016-E16」と同様、Phison「PS5018-E18」も圧縮率の影響があるコントローラと考えて良さそうだ。そこで、以降のテストはデフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方で行うことにした。