エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.948
2020.12.29 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
続いて、実際のゲームでのフレームレートも確認していく。使用するタイトルは「レインボーシックス シージ」で、画質プリセットは“最高”、解像度はこれまで同様1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。ゲーム内ベンチマークモードで平均フレームレートと最小フレームレートを計測した。
もともと軽量なベンチマークではあるが、フルHD解像度での平均フレームレートは500fpsを超え、4Kでも平均フレームレートが240fps前後、最小フレームレートがほぼ200fpsと、4K解像度のプレイ時ですら240Hzのハイリフレッシュレート液晶でなければフルパフォーマンスを使い切れない結果に。GPUパワーがあるため高解像度でも強いものの、「Fire Strike」テスト時と同じく、フルHD~WQHD解像度でフレームレートを稼ぎやすいRadeon RX 6000シリーズの強みが存分に発揮されたベンチマークと言っていいだろう。モードごとのフレームレート差は平均でも数fps程度で、気にするほどのレベルではない。
次に「フォートナイト」のベンチマークの結果を見てみよう。APIはDirectX 12、画質プリセットは“最高”を選択し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンで、レイトレーシング効果はすべてオフに設定している。一定コースを移動した際の平均フレームレートと最小フレームレートを取得した。
最高画質でもフルHD解像度の平均フレームレートは300fps程度、最小フレームレートは180fps前後まで到達する。4K解像度では最小フレームレートが60fpsを超えるものの、平均フレームレートは100fps程度。対戦型ゲームであるゆえに、本タイトルを高い解像度でプレイするユーザーはあまりいないと思うが、競技向けにフルHD解像度でハイフレームレートを出したい場合、Radeon RX 6800 XTは非常に有用な選択肢になりえるはずだ。手動計測のため最小フレームレートの値はモードごとにややぶれているものの、平均フレームレートの差は2モード間で数fps程度。Silent Mode時の計測のほうがわずかに低くなる場合が多いものの、その差は大きくはない。