エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.949
2020.12.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC(型番:RX6800XT PGD 16GO) 市場想定売価税抜98,000円(12月18日発売) 製品情報(ASRock) |
今回取り上げる「Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」は、ASRockのゲーミング向け「Phantom Gaming」シリーズに属するRadeon RX 6800 XTグラフィックスカード。eSports大会やLANパーティーなど、長時間の安定動作が要求される厳しい環境に対応できるよう、VGAクーラーには3基の100mm口径ファンを搭載した大型3連ファンクーラー「Phantom Gaming 3X Cooling System」を採用する。
VGAクーラーでは最大級。3基の100mm口径ファンを搭載した「Phantom Gaming 3X Cooling System」を採用 |
また基板も完全オリジナル仕様。電源回路は「50A Dr.MOS」や「プレミアム 90A パワーチョーク」「ニチコン製 12K ブラックコンデンサ」など、厳選された高品質パーツのみを使用する堅牢設計。さらにPCBには、導電率と放熱性に優れる「2オンス銅箔層」を挟み込むことで、冷却性能を高め、長時間高負荷状態が続く環境でも安定動作を可能にしているワケだ。
この優れた冷却機構と堅牢な電源回路を生かし、GPUコアクロックはベースクロック1,875MHz、ゲームクロック2,065MHz、ブーストクロック2,310MHzへとオーバークロック済み。クロック、電圧、ファン回転数などを細かく調整できる「手動チューニング」に加え、プリセットによる「簡易チューニング」機能を備えた独自ユーティリティ「OC Tweak」も用意され、比較的手軽にパフォーマンスを引き上げることができる。
Phantom Gamingのロゴが中央に大きくデザインされたパッケージ。サイズは実測で幅が約420mm、高さが約240mm、奥行きが約135mmあり、グラフィックスカードとしてはかなり大きい |
その他、メモリスピードは16Gbps、メモリバス幅256bitで、GDDR6 16GBのビデオメモリを搭載。バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x16)、補助電源コネクタはリファレンスを上回る8pinx3で、出力インターフェイスは、DisplayPort1.4a×3、HDMI2.1×1の4系統。そして、ゲーミングPCでは重要な“魅せる要素”として、「Polychrome Sync」対応のイルミネーション機能も備える。
「Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」より先行して販売が開始された「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」市場想定売価税抜102,000円(12月4日19:00発売) |
なおASRockでは、Radeon RX 6800 XTを搭載した上位モデルとして「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」もラインナップ。こちらは冷却システムに100mmx2、90mmx1の3基のファンを搭載する「Taichi 3X Cooling System」を採用し、BIOSの切り替えができる「Dual BIOS」や、アドレサブルRGB LEDを内蔵したバックプレートを標準装備。またGPUクロックがベースクロック1,925MHz、ゲームクロック2,110MHz、ブーストクロック2,360MHzへと若干引き上げられている。